「餅は餅屋」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「餅は餅屋」とは?意味と使い方

この記事では、「餅は餅屋」の意味を分かりやすく説明していきます。

「餅は餅屋」とは?意味

「餅は餅屋」「もちやもちや」と読みます。

意味は「詳しいものごとは専門家に叶わない」です。

ものごとについてより詳しく知ろうと思ったら、その辺の人に訊くよりも、その道専門家に訊くのが一番であると言っています。

最近ではインターネットが発達して、素人でも情報を入手し易くなりましたが、表面だけの知識で行動すると失敗することもあります。

その道の専門家ならば、それ自体の知識だけではなく、それに関連して役立つ知識や情報なども教えてくれる可能性が高く、直接訊く価値があるということを表しています。


「餅は餅屋」の概要

「餅は餅屋」の由来は、江戸時代にご近所でついた餅よりも、本職の餅屋がついた餅の方が美味しかったことからきています。

当時はお正月に近所の人たちが集まって餅つきをして、ついた餅を皆で食べることもありました。

しかし、いざ本職の餅屋がついた餅を食べると、素人がついた餅とは全く味が違い、美味しさが際立ったことから使われる様になったのです。

その後「いろはかるた」に記載されたことにより、一般的に広まりました。


「餅は餅屋」の言葉の使い方や使われ方

「餅は餅屋」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。

『電気屋に頼んだらあっという間に修理出来た、餅は餅屋だ』

電化製品が壊れた時に、家族に少しは電気に詳しい男性がいれば、修理してもらいたいものです。

しかし、配線な部品に不具合が生じた場合、さすがに素人では修理できません。

街の電気屋さんにお願いしたところ、工具を使ってあっという間に修理してしまったことを表しています。

『餅は餅屋で、美容院に行くべきだった』

最近ではセルフカットなどと呼ばれ、自分で髪を切るのが流行っています。

しかし、自分出来ると失敗することも多く、後になって美容院に言っておけばよかったと悔やんでいる気持ちを表しています。

『餅は餅屋でパソコン業者に任せよう』

パソコンが調子悪いと、つい自分であれこれいじって直したいと思ってしまうものです。

しかしいじっているうちに大切なドライバやファイルを消してしまうと、余計不具合が酷くなります。

おかしいとおもったら速やかにパソコン業者に任せるべきだという気持ちを表しています。

「餅は餅屋」の類語や言いかえ

「餅は餅屋」の類語や言いかえは以下の通りです。

「蛇の道は蛇(じゃのみちはへび)」

「蛇の道は蛇」は、「同類の者の方がお互いにやることを理解できる」、転じて「専門家の方が良く分かっている」という意味で使われます。

「蛇の通る道は、同じ蛇の方が良く知っていること」という意味から来ています。

「海の事は漁師に問え(うみのことはりょうしにとえ)」

「海の事は漁師に問え」は、「なにごともよく知っている専門家に相談するべきだ」という意味です。

漁師は海のことに詳しく、これからどの様な天気になるか、どの様な魚がいるかなどについて、習ったわけでもないのに非常に良く知っていることから使われています。

まとめ

今回は「餅は餅屋」について紹介しました。

「餅は餅屋」「専門家にはかなわないこと」と覚えておきましょう。

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