この記事では、「背徳感」と「罪悪感」の違いを分かりやすく説明していきます。
「背徳感」とは?
道徳に反する行為をしたと感じることです。
背徳には、道徳にそむくことという意味があります。
道徳とは、人間として正しい行いをするために、人々が守らなければならない行いです。
背くには、さからう、反抗する、反対するという意味があります。
感は、かんじるという意味を持つ漢字です。
何かに触れて動く心の働きや内部で起こる変化を意味しています。
人として正しい行いをしなかったとき、「あんなことをしてしまった」と思うことがあるのではないでしょうか。
その気持ちを指しています。
「背徳感」の使い方
道徳に背く行為をしたと感じることを指して使用します。
しかし、道徳以外のことにもこの言葉が使われています。
たとえば、ラーメンライスです。
ラーメンライスとは、ラーメンとご飯を一緒に食べることです。
どちらも糖質量が多い食べものなので、ラーメンとご飯を一緒に食べると糖質量が多くなります。
自分で「糖質の摂取は控える」と決めていた場合、それに背く行為をすることになります。
決めたことに反することをしており、これを「背徳感」と表現できます。
「罪悪感」とは?
悪いことをした、法律に反することをしたと思う気持ちです。
罪悪には、道徳や宗教の教えに背くことという意味があります。
道徳や宗教の教えに背くことをしたときに「あんなことをしてしまった」など悪かったと思う気持ちを「罪悪感」は意味しています。
しかし、この言葉は道徳的、宗教的なことだけを指しているのではありません。
たとえば、今ダイエットをしているとします。
ダイエット中なので、カロリーが高いものの摂取は控えています。
それにもかかわらず、1個400キロカロリーもするケーキを食べてしまいました。
こういったとき、「あんなことをしてしまった」という気持ちになります。
このような、道徳的、宗教的でないことであっても、悪いことをしたという気持ちを持つことを意味しています。
「罪悪感」の使い方
悪いことをしたと思う気持ちを指して使用する言葉です。
「背徳感」と「罪悪感」の違い
どちらの言葉も「気持ち」を意味しているのですが、どういった気持ちなのかという点に違いがあります。
前者は、道徳に背くことをしたという気持ちです。
後者は、悪いことをしたと思う気持ちです。
道徳的なことだけを意味しているのか、それ以外のことも意味しているのかという点に違いがあるのですが、現在は同じような使われ方をしています。
「背徳感」の例文
・『背徳感が軽減する』
・『背徳感がある』
・『背徳感がつきまとう』
・『背徳感をなくす』
「罪悪感」の例文
・『罪悪感を持つ』
・『罪悪感はない』
・『これなら食べても罪悪感を持たない』
・『子供に手をあげて罪悪感を持つ』
まとめ
気持ちに関する2つの言葉ですが、やや意味合いが異なります。