この記事では、「脂っこい」と「油っこい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「脂っこい」とは?
「脂っこい」には、2つの意味があります。
1つめは、食品などのあぶらを感じられる傾向が強いことです。
あぶらは、水に溶けず、水よりも軽く、燃える性質があるものをいいます。
「脂」の漢字を使用する場合は、動物性のものを指すことが一般的です。
ラーメンにもいろいろとありますが、スープにあぶらが浮いているようなものがあります。
スープ表面にあぶらがぽつぽつと浮いていると状態ではなく、ときにはそれ以上の量のあぶらが浮いています。
このような場合、非常にあぶらの気配を感じます。
「脂っこい」は、そのさまを意味する言葉です。
もう一つの意味は、性質や態度などがわずらわしいさま、つきまとってうるさいさまのことです。
「脂っこい」の使い方
2つの意味がありますが、食品などのあぶらの感じが強いことを指して使うことの方が多いです。
「脂」は動物性の水に溶けず、水よりも軽く、燃える性質があるもののことを指しています。
そのため、食品の場合は植物性のものではなく、動物性のものについて使うことが多いです。
たとえば、とんこつラーメン、動物性食品を使用した揚げ物、脂身の多い肉などについていいます。
「油っこい」とは?
「油っこい」には、2つの意味があります。
1つめは、食品などのあぶらを感じられる傾向が強いことです。
「油っこい」が指すあぶらとは、植物性のものです。
植物性のあぶらには、コーン油、なたね油、大豆油などがあります。
ポテトチップスはあぶらで揚げてある食品で、あぶらを多く含んでいます。
製品によって多少違いがありますが、100gあたりの脂質含有量は約35gです。
あぶらの感じが強くある食品といえるでしょう。
ドーナツにもいろいろな種類がありますが、あぶらで揚げているので、あぶらっぽさの強い食品です。
触ってもそれがわかり、素手で触るとべたべたします。
このような食べものなどの傾向を意味しています。
もう一つの意味は、性質や態度などがわずらわしいさま、つきまとってうるさいさまのことです。
「油っこい」の使い方
2つの意味がありますが、食品などのあぶらを感じられる傾向が強いという意味で使用することが多いです。
「油」は植物性のものを指す場合が多いので、「油っこい」という場合は、植物性の食品を指します。
「脂っこい」と「油っこい」の違い
意味は同じなのですが、どのようなあぶらを指すのかという点が違います。
「脂っこい」の場合は、動物性のあぶらのことを指しています。
一方、「油っこい」の場合は、植物性のあぶらのことを指しています。
「脂っこい」の例文
・『脂っこいものばかり食べてしまった』
・『脂っこいものを控えてください』
・『昨日脂っこいものばかりだったから、さっぱりしたものを食べたい』
・『脂っこいものは嫌いだ』
「油っこい」の例文
・『油っこいものばかり食べて、ニキビが増えるよ』
・『君は油っこいものが好きだね』
・『油っこいものは、しばらく控えようと思う』
・『油っこいものが好き』
まとめ
どちらの言葉も意味は同じなのですが、あぶらの種類が違います。