「脳内変換」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

「脳内変換」とは?新語・ネット用語

インターネットの掲示板などでよく見かける言葉に「脳内変換」という表現があります。

普通に生活しているとまず耳にすることのないこの言葉、いったいどのような意味なのでしょうか。

今回は、「脳内変換」の意味と類語について解説します。

「脳内変換」とは?意味

「脳内変換」とは、「情報を自分勝手に解釈しねじ曲げて認識すること」を意味する言葉です。


「脳内変換」の概要

ある情報にふれたとき、普通の人はその情報をあるがままに受け入れようとします。

意味の分からない部分や不明瞭な部分を補足することはありますが基本的には大筋を変えることなくそのまま受け止めします。

「脳内変換」とはそのように情報を素直に受け止めるのではなく「脳内で内容を変換し独自に解釈すること」を意味する言葉です。

一般的に言葉や情報に独自の解釈を加える事は珍しくありません。

はっきりと言わない相手なら言葉の裏を読んで真意を推し量ることがありますし、濁した言葉からそれとなく察するような言葉の意味を汲み取る作業はごく普通に行われています。

言葉や情報を解釈する行為のうち一般的な場合に比べて程度が強く歪んで認識してしまう場合を指して「脳内変換」と表現します。

変換とは「入力と出力で形が変わること」を意味する言葉です。

「脳内変換」「目や耳を通じてインプットされた情報が脳内において独自解釈されることにより本来の内容とは異なる形でアウトプットが行われ認識されること」を指しています。

筋の通らない解釈や一方的な思い込みなど「情報が明らかにおかしな形で認識されること」という意味で使われることが多く、ただのあいさつを好意と思い込むような都合のいい解釈から何気ない言動を悪口にとらえるようなネガティブな受け止め方まで幅広い意味合いで用いられる表現です。


「脳内変換」の言葉の使い方や使われ方

・『お疲れさま、という言葉をどんなふうに脳内変換したらプロポーズされたと解釈できるのだろうか』
・『悪口だというのはあなたの勝手な脳内変換にすぎない』
・『都合よく脳内変換するのは自由だが事実は変わらない』
・『ブーイングを脳内変換で応援にしてしまえばプレッシャーを感じることはない』

「脳内変換」の類語や言いかえ

・思い込み
「そうであると深く信じること」を意味する言葉です。

「脳内変換」が意味する「情報を独自に解釈し事実や発信者の意思とは無関係に理解する」という行為は「思い込み」そのものです。

「脳内変換」が情報に独自の解釈を加えるのに対し、こちらは情報をそのままの形で信じ込んでいる場合も含みます。

・早合点
「最後まで話を聞かず中途半端な状態で理解してしまうこと」を意味する言葉です。

情報に独自の解釈を加えて決めつけてしまう様子が「脳内変換」とよく似ています。

「脳内変換」が情報を十分に受け取った上で解釈を間違えている変換の歪みを意味しているのに対し、こちらは話を最後まで聞かないことによる情報不足が原因で間違えることを指す表現です。

・発想の飛躍
「論理的につながらないかけ離れた発想をすること」を意味する言葉です。

情報が持つ本来の意味から通常では考えられないところに結論が飛ぶところは入力と出力とで内容が大きく変わる「脳内変換」とよく似ています。

まとめ

「脳内変換」は比較的よく使われるネットスラングです。

SNSを通じて一般層にも浸透しつつある言葉なので正しい意味を覚えておきましょう。