この記事では、「臀部」と「殿部」の違いを分かりやすく説明していきます。
「臀部」とは?
尻の部分のことです。
人間の尻は、体の中心あたりにある腰のやや下部分の、少し膨らんでいる部分になります。
この部分には、腸骨という大きな骨があります。
脂肪がたくさんついていなければ、体の表面から触ってわかります。
腸骨で囲まれている辺りが尻になります。
また、ここには脂肪と筋肉があります。
ここにある筋肉は、大殿筋、中殿筋、梨状筋などです。
脚を前後に振り出す、骨盤を安定させるなどの役割があります。
脂肪には、クッションのような役割があります。
長時間硬い椅子に座っていると、座面に触れている部分が痛くなってくることがあります。
しかし、椅子にクッションのような柔らかいものを敷いていれば、痛みが出にくくなります。
天然のクッションのようなものが脂肪です。
脂肪は重力の影響を受けて垂れ下がってきますが、筋肉があれば、筋肉が脂肪を支えて、垂れさがりを防いでくれます。
年齢を重ねると尻の脂肪が下がってくるのは、加齢に伴い筋肉が減少することが関係しています。
「臀部」の使い方
肛門に近い、ふくらみのある部分を指して使用をします。
日常会話ではあまり使用せず、医学用語として使用さえています。
「殿部」とは?
尻の部分のことです。
尻には肛門があり、その周辺はやや膨らみを持っています。
このあたりを「殿部」といいます。
「殿」という漢字には、しり、しんがりという意味があります。
常用漢字です。
「殿部」には、大殿筋、中殿筋、梨状筋などの筋肉があります。
脚を振り動かすなどの役割がある筋肉で、過剰な運動は負担をかけ、痛みの原因になることがあります。
また、ここの筋肉が弱ると歩行に影響を与えます。
さらに、脂肪の下垂にもつながります。
ゴルフなどのスポーツをしている人にとっては、大殿筋や中殿筋などは重要な筋肉です。
筋肉が少ないとパフォーマンスに影響を与えます。
「殿部」の使い方
日常会話ではあまり使用せず、医学用語として使用されています。
「臀部」と「殿部」の違い
どちらも同じ部分を指しています。
人間の場合だと、肛門の周辺のやや膨らみがある部分です。
腸骨などの大きな骨、大殿筋、中殿筋、梨状筋などの筋肉、脂肪で構成されています。
「臀」は常用漢字表にない漢字、「殿」は常用漢字です。
どちらの漢字を使用しても間違いではありません。
「臀部」の例文
・『臀部が痛い』
・『臀部にしこりができている』
・『臀部にニキビができてしまった』
・『病院で臀部の検査を受ける』
「殿部」の例文
・『検査のために殿部を見せなければならず恥ずかしい』
・『殿部に痛みがでるようになった』
・『殿部に関係する病気』
・『殿部に発赤があらわれている』
まとめ
どちらも同じ部分を指しています。
医学用語として主に使われる言葉です。
2つの言葉は漢字に違いがあり、「臀」は常用漢字表にない漢字、「殿」は常用漢字です。