この記事では、「自宅」と「実家」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自宅」とは?
自分の家のことです。
現在住んでいる生活の拠点となるところをいいます。
ホテルや旅館で長期間過ごすことがあるかもしれませんが、その場所を指しているのではありません。
友人・知人などのところに一時的に泊めてもらう場合も、そこの場所を「自宅」とはいわないことが一般的です。
生活の拠点とする住居を意味しており、その住居が購入したものなのか、借りているもの(賃貸)なのかは、意味に含まれていません。
また、一軒家、アパート、マンション、どのような形態でもこの言葉で呼ぶことができます。
生活の拠点となるところとは、そこで寝起きをしたり、食事をしたりなどすることを意味しています。
「自宅」の使い方
自分が生活の拠点としている家を指して使用する言葉です。
ホテルや旅館で長期的に暮らしていても、その場所をこの言葉で呼ぶことはありません。
職場で寝泊まりをしており、自分の家のように使う人もいますが、その場合もこの言葉でその場所を呼ぶことはありません。
「実家」とは?
「実家」には2つの意味があります。
一つは、自分の生まれた家です。
また、父母の家です。
自分が生まれた家が東京にあったとします。
しかし、生まれた後に引越しをして、現在父母は神奈川に住んでいます。
その場合、どちらの家も「実家」ということができます。
その家に現在自分が住んでいるかは問いません。
自分が住んでいる場合も、別の場所に住んでいる場合も、生まれた家または父母の家をこの言葉で呼びます。
家の形には、一軒家、アパート、マンションなどがありますが、この言葉にはどのような形なのかは意味に含んでいません。
もう一つの意味は、旧民法で、婚姻や養子縁組のよって他家に入ったものの元の家です。
「実家」の使い方
自分が生まれた家や父母の家を指して使用する言葉です。
その場所に今自分が住んでいる場合も住んでいない場合も、この言葉を使うことができます。
「自宅」と「実家」の違い
父母の家に今自分が住んでいて生活の拠点にしているなら、2つの言葉は同じものを指しています。
「自宅」は今自分が生活の拠点にしている家のことです。
「実家」は生活の拠点にしているという意味は含んでおらず、生まれた家、父母の家という意味です。
「自宅」の例文
・『自宅の大掃除をする』
・『自宅に友人たちが訪れた』
・『しばらく自宅を留守にする』
・『自宅の玄関の鍵をしめる』
「実家」の例文
・『実家からミカンが送られてきた』
・『たまには実家に顔をみせようかな』
・『実家から電話があった』
・『実家に住んでいる』
まとめ
2つの言葉は、自分とかかわりのある家を指しています。
今父母の家に住んでいるなら、2つの言葉が指しているものは同じです。
2つの言葉の違いは、生活の拠点にしているところなのか、生まれたところなのかという点です。