この記事では、「自慢」と「事実」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自慢」とは?
自慢とは、じまんという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能ですが、みずからとかじぶんの、じぶんでといった意味の自の漢字に、他を見くびっておごるや心が緩んで締まりがないという意味の慢の漢字を組み合わせる事で誕生した言葉となっています。
だからこそ自慢は、自分に関係した物事を褒めて他人に誇る事を意味しているのです。
「自慢」の使い方
自分にとって良い事や誇れる事を他人に得意げに話す際に、この自慢という言葉が使われます。
もっとも本人は相手に誇る意図がなく起こった事柄をそのまま伝えた場合でも、相手には自慢と取られる事もあるのです。
更に日本では元来、自分の良い部分を自ら相手に話すのははしたないと考えられているため、自慢という言葉はネガティブな意味合いも込められていたりします。
「事実」とは?
事実とは、じじつという読み方をする言葉です。
文字で表記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然ですが、ことがらやできごとといった意味を有する事の文字に、本当の事柄やそらごとではないといった意味の実の文字を加える事で成立した言葉となっています。
そのため事実は、実際に起こった事柄や現実に存在する事を意味しているのです。
「事実」の使い方
事実は、当事者だけでなく第三者が見ても実際に起こったり存在していると確認出来る事を示す際に、用いられる言葉となっています。
なので個人の認識で曖昧な事柄に対しては、この事実という言葉を使用する事は出来ません。
逆に言えば、事実に反する、という否定的な表現で使われている場合には、実際に起きた事柄ではない、という意味を表す事になります。
「自慢」と「事実」の違い
自慢と事実の文字表記を見比べれば、使用されている文字は全然違っており、読み方も最初のじが同じだけで後に続く言葉は違っているのです。
なので意味合いをきちんと理解すれば、特に混同する事はない言葉同士と言えます。
ちなみに自慢は、自分に関連した物事を誇りながら他人に話すという意味を持つ言葉です。
一方の事実は、当事者だけでなく第三者にも確認可能な実際に起こった事や現実に存在する事を意味する言葉となっています。
「自慢」の例文
・『彼は有名人の知り合いがいる事を、しょっちゅう自慢している』
・『彼女は良い成績を取った事を、私に自慢して来ました』
「事実」の例文
・『ミスしたのは間違いなく彼なのに、その事実をねじ曲げて責任逃れをしようとしています』
・『私の主張こそが事実であると、今から証明致します』
まとめ
2つの言葉は使われている文字は全然違っており、読み方も似通っているという程ではありません。
だからこそそれぞれの言葉が持つ意味を理解しておけば、使い分けで迷う事もないです。
まず自慢は、自分にとって良い事柄を他人に誇る様に話すという意味合いを持っています。
対する事実は、第三者が確認出来る形で実際に起こった事柄や存在する事を示す言葉です。