伝染病が流行し、家から出ないように気をつけたことはありますか。
また、問題行動を起こせば、学校や会社に来ないように命じられ、家から出られなくなります。
家から出られないことは「自粛」と言うのか、それとも「謹慎」と言うのか、どちらを使えばいいのか迷う人もいるでしょう。
「自粛」と「謹慎」にはどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「自粛」と「謹慎」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自粛」とは?
自分から進んで自分の言動、行動を慎むことです。
失敗を犯さないように慎重に進めるという意味もあります。
「謹慎」とは?
言動や行動を反省し、行いを慎むことです。
懲戒の一つで、外出を禁止し、登校や出社を差し止めるという意味になります。
「自粛」と「謹慎」の違い
「自粛」も「謹慎」も、言動や行動を慎むという意味では同じですが、誰の意思による慎みの行動になるのかによって、使い方が違います。
「自粛」は世間の様子を見て、自発的に生活を慎み、「謹慎」は誰かに強制されて罰として行われるものです。
「自粛」の例文
「自粛」の例文を紹介していきます。
・『緊急事態宣言が出されたので、私は外出を自粛しました』
伝染病が流行しているときは、伝染する可能性が高いので、家から出ないように自ら気をつけることになります。
日本では、緊急事態宣言が出ても家にいることを強制されているわけではないので、「自粛」になります。
・『最近あなたは派手な髪型を自粛していますね』
派手な髪型はふざけた印象を持たれてしまう場合があります。
印象を良くしたい場合は派手な髪型を「自粛」した経験がある人は多いでしょう。
・『彼のふざけた言動は自粛するべきだと思います』
相手によっては怒らせてしまう言葉の場合は、言いたくても冷静に考えて「自粛」することをお勧めします。
「謹慎」の例文
「謹慎」の例文を紹介していきます。
・『私は高校の先生を殴って謹慎処分になりました』
暴力はどんな理由であれ、強制的に「謹慎」になるでしょう。
決して遊びに行く休日をもらったわけではありません。
家で反省することになります。
・『あなたは未成年なため、お酒を飲んだら謹慎になります』
未成年の酒やたばこなど、違法行為をした場合も、「謹慎」になるでしょう。
・『彼女は不倫スキャンダルを起こして謹慎生活になりました』
芸能人は不倫など世間のイメージを損失させるような行動も問題とされ、長い間「謹慎」となります。
謹慎を解かれるまでは、派手な外出もしにくく、芸能界で働くこともできません。
まとめ
「自粛」も「謹慎」も言動や行動を慎むという意味では同じですが、そうなった背景が違います。
「自粛」は自ら判断して慎むこと、「謹慎」は悪い行いをしたため、誰かに慎むことを強制されます。
先のことを何も考えていないような勝手な行動や言動は慎むなど、時と場合を考えて「自粛」していけば、誰かに「謹慎」させられることはないでしょう。