「至らない点」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「至らない点」

至らない点とは、よくビジネスシーンで使われる言葉です。

何が至らないのか?というと、それは仕事の段取りだったり、世間の常識やマナーであったりと、様々ですが、大人の世界で生きていく際に、自分はまだまだ世間知らずで未熟者といったニュアンスを周りの人にアピールしておいて、指導を仰ぐ場合に用いられます。

「至らない点」の意味

至らない点とは、配慮が行き届かない、不十分である、注意不足で何か失敗する場合もあるかもしれません、といった風に、自分はパーフェクトな人間ではないといった点を相手に示しておく時に使用する言葉です。

至らない点の点は、特に注目すべき箇所といった意味が含まれています。

だから至らない点というのは、注意不足な部分や未熟な部分、力量、配慮の事で、自分はまだまだパーフェクトには至らないといった事を意味しています。

また、わざと自分は「至らない点がある」という言葉を添える事によって、謙譲語としての挨拶の意味も含まれているので、自分をわざとへりくだらせておいて、相手に敬意を示す場合にも用いられます。

「至らない点」の言葉の使い方

至らない点の言葉は、挨拶文や年賀状、手紙、スピーチで活用されます。

「まだまだ自分は未熟者ですが、どうぞよろしくお願いいたします」といったニュアンスを含ませて使うので、ビジネスシーンにおける新人、新任の挨拶や自己紹介の締めくくりの言葉として使います。

結婚式では、比較的若い世代が、「自分達はまだ若くて礼儀や世間を知らない夫婦ですが、どうぞよろしくお願い致します」といった注意を周りの方々へ呼びかける時に使うようです。

晩婚のカップルや再婚の場合には、未熟者とは呼ばないので、至らない点といった言葉は用いないようです。

新人や新任の挨拶以外でも、退職の挨拶をする際に、「自分は周りの方々の協力があって、ここまで仕事をやり遂げる事ができたのです」といった感謝の意を述べる際に、至らない点といった言葉を使用する場合もあります。

「至らない点」を使った例文・短文(解釈)

「至らない点」の例文1

「今年、新任いたしました。仕事の面でまだ慣れない事が多く、至らない点もあるかと思いますが、今後ともご指導を賜りますよう、よろしくお願いいたします」

新しい職場に新任した場合の挨拶で、周りの人に、「まだ最初のうちは仕事になれずに、何かミスをしたりして、迷惑をかける場合もあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします」、といったニュアンスが含まれた挨拶文です。

このように、最初に新任したばかりで未熟だから至らない点があるでしょうが、よろしくお願いいたしますと、周りの方々へアピールしておく事によって、仕事の指導を受けやすい環境を整えるきっかけともなるのです。

「至らない点」の例文2

「私達は、まだまだ世間知らずで至らない点もあるかと思いますが、今後ともどうぞよろしくお願い致します」

結婚式のスピーチをする際に、結婚式に招いている職場の方々や親類一同、友人などに向けての挨拶です。

至らない点があるといった言葉を使う場合には、結婚式の招待客が、自分よりも年配者が多い場合に使用されます。

もしも晩婚や再婚で、結婚式の招待客が新郎新婦よりも若い世代が多い場合には、至らない点といった言葉は用いません。

「至らない点」の例文3

「自分が至らない点があるばかりに、今回のミスを引き起こしてしまい、周りの方々へ迷惑をかけてしまいました。申し訳ございませんでした」

ミスをしてしまった時の、周りの方々への謝罪文となります。

この文例だと、謝罪する相手は、お客さんや取引先だけでなく、同じ職場の上司や先輩、同僚も含まれます。

「至らない点」の例文4

「昨年度は、大変お世話になりました。至らない点ばかりの自分をここまで育てて下さって、本当に感謝しております」

同じ職場の人や上司、先輩へ出す年賀状の文例です。

身近にいて、自分を直接指導する立場である上司や先輩に向けての年始の挨拶文となります。

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