「舌鋒鋭い」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「舌鋒鋭い」とは?意味と使い方

この記事では、慣用句の「舌鋒鋭い」の意味を分かりやすく説明していきます。

「舌鋒鋭い」とは?意味

「舌鋒鋭い」の読みは「ぜっぽうするどい」で、「周りのことを気にせず、また相手が誰であろうと、ズバズバものを言う」ことを指す慣用句です。


「舌鋒鋭い」の概要

「舌鋒鋭い」「舌」は訓読みでは「した」、また「鋒」は訓読みでは「ほこ」です。

すなわち「舌鋒」とは「舌(した)」「鉾(ほこ)」の刃先と同様に尖って鋭い事を意味しています。

この「舌」は言葉を発する象徴として使われているもので、ここから「舌鋒」「言葉つきの鋭いこと」の意味となるのです。

従って「舌鋒鋭い」と言う言葉は、「言葉つきの鋭いこと」である「舌鋒」に、さらに「鋭い」を連ねて、鋭さを強調している言葉と言えます。

この「舌鋒鋭い」は、単に「鋭く強い言葉遣い」を意味するだけでなく、「意見や主張している内容が明解で分かりやすいこと」もニュアンスに含まれています。

従ってビジネスなどで、ディベート的に意見を戦わす時に相手が、ひるむほど真実を突いている場合などに使われるものです。

こうした「舌鋒鋭い」人は、ビジネスの世界などでは、しっかりした意見を物おじせずに発言すると、褒め言葉として使われることが多いと言えます。

しかし、一方で強引な発言だとして反感を買うことも少なくありません。

従って「舌鋒鋭い」発言をする場合にも、その場がどんな場なのかも考慮する必要があると言えます。


「舌鋒鋭い」の言葉の使い方や使われ方

「舌鋒鋭い」の慣用句は、以下の例文のように使われます。

・『会議では、彼は常に舌鋒鋭い発言をするため、上司も少しビクビクしている感じを受けます』
・『舌鋒鋭く、かつ正論を発言する彼には、誰も議論では言い負かす事が出来ません』
・『彼の発言を舌鋒鋭いと表現する人もいますが、彼の場合は単に強くてきつい言葉を発しているだけで、内容も薄く、私はそうとは思いません』
・『舌鋒鋭い話し方ばかりをしていると、それがいかに正しい内容でも、周囲から疎まれる可能性があり、注意が必要です』
・『舌鋒鋭い話し方は、何となく上から目線での発言に聞こえるので、私はあまり好む話し方ではありません』
・『舌鋒鋭い二人が議論していると、まるで喧嘩をしているように聞こえてしまいます。二人だけで話すなら、そこまで鋭い表現の応酬をする必要がないと思いますね』

「舌鋒鋭い」の類語や言い換え

「舌鋒鋭い」は、「歯に衣着せぬ」「忌憚(きたん)なく言う」「舌端火を吐く」「辛辣な発言」「容赦のない意見」「厳しい批判」などと言い換えることが出来ます。

まとめ

「舌鋒鋭い」とは「周りのことを気にせず、また相手が誰であろうと、ズバズバものを言う」ことを意味する慣用句です。

この慣用句には「鋭く強い言葉遣い」を意味するだけでなく、「意見や主張している内容が明解で分かりやすいこと」もニュアンスに含まれています。

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