「良識の範囲内」とは?意味や使い方、例文や意味を解釈

「良識の範囲内」とは?意味と使い方

この記事では、「良識の範囲内」の意味を分かりやすく説明していきます。

「良識の範囲内」とは?意味

「良識の範囲内」「良識」とは、ものごとの健全な考え方、健全な判断力、といった意味があります。

ものごとの善し悪しを健全な判断力で見極めることができることを意味し、そのことから、「良識の範囲内」とは、ものごとの健全な考え方、健全な判断力の範囲内という意味になります。

よく、「良識」「常識」を同じ意味として考えている人もいますが、厳密に言えば「良識」「常識」は異なります。

「常識」の場合、社会生活を送るうえで人が持っていなければいけない最低限のものといった意味となり、「良識」とは異なった意味となります。

また「良識」の場合、なにが健全な考え方なのか、なにが健全な判断力なのか、その定義は育ってきた環境や住んでいる地域などで異なるものとなります。

そのため、「良識の範囲内」と言っても、その「良識の範囲内」は個々に異なるため、AさんとBさんが同じとは限りません。


「良識の範囲内」の言葉の使い方や使われ方

「良識の範囲内」の場合、「良識の範囲内でお願いします」「良識の範囲内で考えてください」「良識の範囲内で行動してください」「良識の範囲内での行動」「良識の範囲内での判断」など、「良識の範囲内」で何が行われるのか、どんな行動をとるのか、などといった使い方があります。

ただし、「良識の範囲内」と言うくくりだけで、自分の考えや意志が相手に伝わるとは限りません。

それは、「良識の範囲内」が人によって異なる場合が多いためです。

そのため、明確に示したい場合は、「良識の範囲内」とは言わず、明確な数値などを示し相手に伝える必要があります。

反対にざっくりで良い場合には、「良識の範囲内」といった使え方は非常に便利な伝え方となります。


「良識の範囲内」の類語や言いかえ

「良識の範囲内」での「良識」の類語には、「常識」「知識」「信用できる」「信頼できる」「確かな」などがあります。

そのため、「良識の範囲内」を言い換えた場合、「常識の範囲内」「確かな範囲内」といったものとなります。

また、明確な対義語はありませんが、「良識の範囲内」の対義語は、「良識に欠ける範囲」「良識のない範囲」などが当てはまります。

まとめ

以上が、「良識の範囲内」の意味となります。

「良識の範囲内」「良識」には、健全な考え方や判断力といった意味があります。

しかし、この健全という意味があやふやで、人によって健全に値する定義が異なることは少なくありません。

そのため、相手に対し「良識の範囲内」でと伝えたにも関わらず自分が思う「良識の範囲内」でなかったとしても、相手に対しきつくしかることができない場合もあります。

そのため、より正確に伝えたい場合には、「良識の範囲内」という言葉で相手に伝えることは、あまりおすすめできません。

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