「色よい返事」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「色よい返事」とは?意味と使い方

この記事では、慣用句の「色よい返事」の意味を分かりやすく説明していきます。

「色よい返事」とは?意味

「色よい返事」とは「こちらの望みや期待にそった答えのこと」を意味する慣用句です。


「色よい返事」の概要

「色よい返事」とは多くの人が使われたことがあり、何となくその意味も、前項で記載した内容であることを理解されている慣用句だと思います。

しかしなぜ「色よい」「こちらの望みや期待にそった」と言う意味になるのかまで分かっておられる方は極めて少ないと言えるでしょう。

以下でそうした点についても説明します。

そもそも「色よい」と使われている「色」とは何かを改めて考えます。

辞書を調べると「色」の意味として、「色彩」の意味、「肌つや、顔色」の意味、「それらしい態度」の意味、そして「愛想」の意味などが記載されています。

その中で、実は最後の「愛想」の意味が、関係しているのです。

ここで慣用句の「色」「愛想」に換えると、「色よい返事」「愛想よい返事」、すなわち「好意的な返事」となり、そこから転じて「こちらの望みや期待にそった返事」の意味となったことが推察され、これが一般的に「色よい」の語源だと考えられています。

この慣用句は、好意を持っている異性に、付き合って欲しいと告白したり、プロポーズをした際に、最後に「色よい返事を待っている」と言った使い方をすることで知られています。

蛇足ですが、こうした恋愛関連で「色よい返事」が使われることが知られているため、語源として「色恋」が関連していると思われている方も多いと思いますが、これが語源ではありません。

また、この慣用句は恋愛に纏わるシチュエーションだけではなく、ビジネスにおける商談においても使われることが多い言葉です。

使用例を参考に、積極的に使ってみられることをお勧めします。


「色よい返事」の言葉の使い方や使われ方

「色よい返事」の慣用句は、以下の例文のように使われます。

・『好意を寄せていた女性に、思い切って付き合って欲しいと告白しました。色よい返事がもらえれば最高に嬉しいのだが、少々不安もあります』
・『彼は告白して色よい返事を待っていると言っているが、1か月も返事がないそうで、もう望み薄でしょうね』
・『前回の打ち合わせに沿って、今回は思い切った価格を提示させていただきました。色よい返事をお待ちしています』
・『せっかく提案いただきましたが、今回は不採用となりました。色よい返事とならず申し訳ありません』

「色よい返事」の類語や言いかえ

「色よい返事」の類語としては、「前向きな返事」「良い返事」「肯定的な返答」「好意的な返事」などを挙げることができます。

まとめ

「色よい返事」とは「こちらの望みや期待にそった答えのこと」を意味する慣用句です。

恋愛に関係した告白に対し、「色よい返事」の慣用句が使われることが知られていますが、それ以外に、ビジネスシーンでもしばしば使われる慣用句です。

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