「色目を使う」という表現はどこかで耳にしたことがあるはずです。
この記事では、「色目を使う」の意味を分かりやすく説明していきます。
「色目を使う」とは?意味
「色目を使う」(いろめをつかう)の意味は大まかに分けるとふたつあります。
ひとつは「恋愛対象になりえる相手に対し気を引く態度をとること」で、もうひとつは「下心を持って相手に媚びるような態度をとること」です。
どちらかと言えば、ひとつ目の「気をひく態度をとる」という意味で使われる方が多いでしょう。
「〇〇さんが姉に色目を使ってくる」「色目を使うなんてイヤラシイ」などがその例です。
「色目を使う」の概要
「色目を使う」の「色目」は決してカラーコンタクトを入れて目に色をつけることではではありません。
この場合の「色目」は、「媚びたような眼差しや誘うような眼差し」のことで、上目遣いだったり、流し目がそれに相当します。
「目は口ほどに物を言う」ということわざがあるように、目には「眼力」があります。
視線の使い方で感情を表現するのも可能なのです。
例えば驚いた時には目を見開きますし、悲しい時はうつ伏せ気味の視線になります。
また嬉しい時には目を輝かせます。
「色目を使う」の言葉の使い方や使われ方
「色目を使う」という言葉は、「何らかのたくらみがあること」を示しています。
例えば同じ会社の部署にイケメン男性が配属されてきた時に、ある女性社員がその男性社員に親切にしているのを見て、「〇〇さんったら、あの新しく配属された男性に色目使っている」と嫉妬混じりで話す人もいるでしょう。
この会話は、「〇〇さんはイケメン男性に好かれようと媚びている、もしくはモーションをかけている」を意味しています。
また好きでもない人から頻繁に媚びるような視線を送られば「色目を使われて困っている」とボヤくでしょう。
これは「アプローチされて困る」の意味です。
他にも恋愛関係以外で、下心を持って誰かに近づく時にも使われる表現です。
例えば昇進したいがために上司に取り入っている人などは「あいつは色目を使っている」などと言われます。
「色目を使う」の類語や言いかえ
「色目を使う」と同じような表現を持つ言葉に「流し目を送る」「上目遣いで見る」「シナをつくる」「モーションをかける」などがあります。
しかしこれは恋愛対象になりうる人の気を引く時に使う表現になります。
利益を得るために色目を使うなら、同じような意味を持つ表現は「ゴマをする」「おべっかを使う」「顔色をうかがう」などになります。
まとめ
「色目を使う」はどちらかと言えばネガティブな意味がある言葉です。
周囲から誰かの気を引こうとしている、利益を得ようとしているなどの下心に対して批判されている表現になります。
しかし積極的に好きな人にアプローチするのが良いとされている国もあります。
このような地域に暮らしている人は「気を引こうとしてアプローチするのがどうして悪いの?」と疑問に思うかも知れません。