この記事では、「花器」と「花瓶」の違いを分かりやすく説明していきます。
「花器」とは?
「花器」とは、花を生けるうつわのことです。
「花器」は花を生ける入れ物の総称であり、さまざまな種類があります。
素材では、陶器、ガラス、金属、竹、木、プラスチックなどがあります。
陶器、ガラス、金属などは洗いやすく、清潔に保ちやすい特徴があります。
しかし、陶器やガラスは割れてしまう心配があり、金属はものによってはさびついてしまうことがあります。
竹は天然のものを使用しています。
天然のものなので、直径に限りがあり、たくさんの花を生けるには向いていません。
和室に花を飾るときに使うと趣がでます。
木は水がしみこまないように加工されていないと、カビが生える心配があります。
プラスチックは安価なものが出回っています。
落としても割れる心配がなく、扱いやすいです。
形は、丸型、四角形、三角形などがあります。
丸型はボールのように丸いものもあれば、つぼ型のような曲線を描いたものもあります。
四角形のものは、皿のような高さがないものや、四角柱のような高さがあるものなどです。
三角形には、ラッパのような形のものや三角柱のようなものがあります。
どのような花を生けるのか、どの場所に「花器」を置くのかによって「花器」を使い分けると、花がより一層美しく見えます。
「花器」の使い方
花を生ける器を指して使用します。
花道を行っている人は、花を生けるために「花器」を使用します。
そのため、花道を行っている人の間では、よく使われる言葉です。
花道を行っていない人でも、自宅などに花を生けている人は「花器」という言葉を使うことがあります。
「花瓶」とは?
「花瓶」とは、花を生けるための筒型やつぼ型の入れ物のことです。
使用される素材は、陶器、ガラス、金属などです。
「瓶」は、ガラスや陶器でできているものを指しますが、「花瓶」には金属でできたものも存在します。
形は筒型やつぼ型で、皿のように平らなものは「花瓶」とは言わないことが一般的です。
切り花を入れて、水も入れるため、水が漏れないように上部以外に穴は開いていません。
「花瓶」の使い方
花を生ける筒型やつぼ型の入れ物のことを指して使用します。
自宅や職場などに花を飾るときに「花瓶」が使用されます。
そういったときに使う言葉です。
「花器」と「花瓶」の違い
「花器」は花を生けるための器で、「花瓶」は「花器」の一種です。
「花器」といった場合は、皿のようなものや三角形のものも指しますが、「花瓶」は筒形やつぼ型のものを指してます。
「花器」の例文
・『新しい花器を購入した』
・『花器を洗う』
・『丁寧に花器を扱ってください』
・『花器を落とさないように気をつけてください』
「花瓶」の例文
・『ガラスの花瓶に花を生ける』
・『花を生けた花瓶を玄関に置く』
・『花瓶の水を取り替える』
・『新しい花瓶を購入する』
まとめ
どちらも花を生けるためのものです。
「花瓶」は「花器」の一種になります。