「英断を下す」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「英断を下す」とは?意味と使い方

この記事では、新聞記事などで使われることもある「英断を下す」の意味を分かりやすく説明していきます。

「英断を下す」とは?意味

すぐれた決断をすること、また、思い切ってきっぱり決めることで、決断を下すという言葉の延長線上にあり、さらに優れた判断をした際に使われる言葉と言えます。

決断を下すというケースで敬語として使われる場合もあります。


「英断を下す」の概要

英断を下すというのは優れた判断をするという意味合いの言葉なので、基本的には自分で使うことは少ない言葉ですが、「我ながら英断を下すことができた」というように自分で使うことも可能ではあります。

なお、この場合は自分で思っているだけでなく一定の賛同者がいないと説得力がないと言えます。

「あれは良い判断だった」という言葉のように「あの決定は英断を下すものだった」などその時の決定に対しての評価に使える言葉となっており、「大英断を下す」「ものすごい英断を下すものだ」など強調した使い方も可能ですが、「ものすごい英断を」という方は口語、会話での使用にとどまるものと言えるでしょう。

英断を下すという言葉はポジティブな意味合いのもので、少なくともその決断(英断)を下す人はそれで良かったと考えられるものとなります。

なお、英断という言葉はその時点の判断とその後の経過を見ての判断で異なってしまうことがありますが、その時点では英断だったという観点になることはままあります。


「英断を下す」の言葉の使い方や使われ方

「結果として会社を救うことになる英断を下す」「今回の休校は雨の災害を見越した英断を下すものだった」「新しい社長が次々と英断を下す」戦争を止めるべきであるという意味合いで選択肢はふたつしかないケースで英断という言葉を使っている「両者が和平交渉再開に向けた政治的英断を下すことを強く求める」などの使い方があります。

「困窮した状況でも英断を下す」という使い方では状況によって英断を下すことが難しくなっているというニュアンスが含まれています。

映画紹介文で使われた「慎重だった明治天皇もついに英断を下すこととなった。

陸軍は満洲へと進撃」
という言葉は歴史的に見ての英断というよりは戦時中における英断となっています。

また、この英断は敬語としてのニュアンスも含まれています。

「英断を下す」の類語や言いかえ

「優れた決断を下す」「後世に残る判断をする」「英断する」「大英断を下す」「良い決断を下す」などの言葉が言い換えとして使え、下すの方がよりかしこまった言葉になりますが「英断する」という言葉も使えなくはありません。

まとめ

英断を下すという言葉は良い決断、優れた決断を下すことを指す言葉のため敬語表現と重なる部分がある点が特徴です。

また、当時は英断だったものの今考えると間違いだったかもしれないということはあり得るのが「英断を下す」という言葉の難しい部分ではありますが、当時の「英断とされる判断を下すものの、現在結果は悪い方向に向かった」などの使い方をすることも出来ます。

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