「茶飯事」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「茶飯事」とは?意味と使い方

この記事では、「茶飯事」【さはんじ】の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。

「茶飯事」とは?

「茶飯事」【さはんじ】とは、お茶を飲む、ご飯を食べるなど日常的に行っている行動を指す言葉であり、お茶を飲む、食べるなど毎日やっていることを指す言葉で、ごくあり触れたことを意味しています。

人間として当たり前に行っていることであり、珍しくもない普通にやっている人の行為を指す言葉です。

使い方としては「日常茶飯事」と人から頼まれたことがまるでご飯を食べるかのように簡単なことであるという気持ちを表し、自分がいかにその頼みごとを簡単に受け入れて、任されてもいいかを伝えます。


「茶飯事」の概要

日常的な行為や行動するという意味がある「茶飯事」は、仏教で言う「家常」【かじょう】を意味する言葉であり、意味としては家の中にいつもある当たり前の物を指します。

いつもあるものだからこそ気にも留めず、そこにあって当たり前と思う物として「茶飯事的な物」と言い表すわけです。

この「茶飯事」の類義語には「世話事」【せわごと】があり、江戸時代では義理人情や町人の話を歌舞伎にした作品を指す言葉でした。


「茶飯事」の言葉の使い方や使われ方

日常的に起こる何気ないことを「茶飯事」と言い、たいして問題はないと片付けるときに使われています。

部屋の電気がいきなり切れて、真っ暗になるのは「茶飯事なことなので大丈夫」と初めて体験して驚いた人に対し、冷静になるように伝えます。

いつも深夜に犬が吠える、猫が鳴いて走るという行動は、普通であればあまりないことですが、そのようなことが毎日のように起こるのであれば、それは「茶飯事の出来事」になるわけです。

人のその行動がいつものことであれば「茶飯事」と言いますし、強い風が吹き付けて窓がガタガタと鳴ったり、毎日のように隣から異臭がするのが当たり前であればそれは「日常茶飯事で気にしない」出来事になります。

このように、ほとんどの場合「日常」を前に付けて使われており、いかに頻繁に起こるかを伝えられる言葉になります。

「茶飯事」を使った例文(使用例)

・『ここら辺は置いてある自転車が盗まれるのは日常茶飯事だ』
・『雷が鳴るのは日常茶飯事なので気にしないが、鳴らないと不安に感じてしまう』
・『トイレのタンクが壊れるのは日常茶飯事なので、早くリフォームしたい』
普通なら自転車はそう盗まれるものではありませんが、地域によっては頻繁に盗まれることが当たり前のようになっている場所もあり、住む人も気にしません。

雷がいつも鳴るのであれば気にしませんが、逆にゴロゴロという音が聞こえないと何か起こるのではないかと不安になる人もいます。

そんな日常的に起こることを早く改善するためにはお金かけて改善しよう、いい方向になるよう努力しようと思う人もいます。

まとめ

自分にとって、すでに当たり前のように感じる出来事に遭遇したとき、「これは日常茶飯事で気にしない」という気持ちを表すときによく使われています。

もう慣れっこになってしまっていることをいちいち気にしない人も多く、考えていても仕方ないと思うときに使うといいでしょう。

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