「買いかぶり」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「買いかぶり」とは?

誰かを高く評価した時などに、他の人から「買いかぶり」だと言われた経験はないでしょうか。

「買いかぶり」は、「かいかぶり」と読み、「買い被り」と漢字を使って表記する事もあります。

「買いかぶり」と言われた後に、言葉の意味が分からないと、反論する事すらできません。

何となく、言い負かされたような気持ちになり、嫌な思いを抱えた事もあるでしょう。

そこで「買いかぶり」の意味や使い方を紹介します。

「買いかぶり」の意味を知ると、自分の考えが正しいのかそうでないのかが、見えてくるかもしれません。

「買いかぶり」の意味

「買いかぶり」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「買いかぶり」には、「人物を実際以上に高く評価する」という意味や、「品物を実際の価値よりも高く評価する」という意味があります。

例えば、あるアイドルを高く評価している人に対して、「それは買いかぶりだよ」と言う時には、そのアイドルの価値は、あなたが思うほど高くないと主張している事になります。

また、骨董市などで、本当は安い器を高く評価した時に、目利きの人から、「買いかぶり」と言われてしまうかもしれません。

このように「買いかぶり」には、「人物や品物を実際以上に高く評価する」という意味があります。

「買いかぶり」の言葉の使い方

「買いかぶり」という言葉を、どのような場面で使えばいいでしょうか。

例えば、ビジネスシーンでは、職場に新卒社員が入ってくる事がありますが、高学歴で有資格者が同じ職場に配属されると、「期待の新人」と高い評価をしたくなります。

しかし会った事もない人に対してあまりにも高い評価をしている人には「買いかぶり」だと諌める必要があるでしょう。

また自分が誰かに褒められた時、照れ隠しの意味もあり、「それは買いかぶりです」と返事をするかもしれません。

このように、誰かが人や物を実際以上に高く評価し過ぎていると感じた時に、「買いかぶり」という言葉を使ってみましょう。

「買いかぶり」を使った例文

「買いかぶり」という言葉を使った例文を紹介します。

様々な場面における、「買いかぶり」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。

「買いかぶり」の例文1

「Aさんは彼氏の事を『買いかぶり』過ぎていて心配だ」

恋愛をしている男女は、見る目が曇っていると言われる事がありますが、この例文に登場するAさんの目も、大分曇っているのかもしれません。

特に恋愛経験が少ない男女は、付き合っている異性の事を、特別な存在だと思いすぎる傾向があります。

しかし、第三者から見ると、どこにでもいる平凡な男性、女性に見えるものです。

「買いかぶり」の例文2

「親が私の事を『買いかぶって』いるので、期待が重く感じる」

この例文に登場する親のように、子供の事を高く評価し過ぎる親がいます。

子供が冷静で、自分の事を客観視できる場合、親の「買いかぶり」に違和感を覚えるかもしれません。

将来的に、凄い人物になるだろうと思い、周囲の人に吹聴されたりすると、期待が重く、うんざりするかもしれません。

このような親は、蛙の子は蛙という言葉を思い出して、もう少し客観的に子供を見る事をおすすめします。

「買いかぶり」の例文3

「新人社員を『買いかぶり』すぎて、難しい仕事を任せ過ぎてしまった」

新入社員など、職場に登場するすべての人は、登城する瞬間の株価がマックスなのかもしれません。

一緒に仕事をしていくうちに、普通の人だと気付く事になるでしょう。

この例文のように、新人社員を「買いかぶり」過ぎてしまうと、誤った判断をしてしまいがちです。

新人には無理目の仕事を任せてしまい、本人にも職場全体にも悪い結果をもたらしてしまうかもしれません。

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