「荒い」と「粗い」の違いとは?分かりやすく徹底解説

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「荒い」とは?

「荒い」(あらい)は、「動きが激しい」ことを表現する言葉です。

海を見て、「今日は波が荒い」と使うと、波が激しい様子の表現になります。

「運転が荒い」という使い方を聞いたことがある人も多いでしょう。

この使い方では、「激しい運転をする」という意味と共に、それによって「危ない」というニュアンスも含まれます。

このように使い方によって、単に「動きが激しい」という意味だけでなく、それにちなんだ(ちなんで考えることができる)意味も含まれると解釈できる言葉です。

「粗い」とは?

こちらの「粗い」(あらい)は、「細かさがない」といった意味で使います。

つまり、「大雑把だ」という解釈もできる言葉です。

「粗い仕事だ」と言えば、細かさがなく、大雑把な仕事だという意味にとることができ、「仕上げが粗い」と言うと、「細かさのない仕上がりだ」という解釈になります。

「荒い」と「粗い」の違い

それぞれの意味は上記の通りで、「荒い」は、行動の激しさを表現する言葉です。

主に動きに対して、それが激しいという意味を表す為に使います。

その為、一部「粗い」と意味が被る部分もありますが、「細かさがない」という意味そのものではなく、「荒い」(動きが激しい)ことにより、「粗い」(大雑把な)部分が出てきてしまったという関係になると考えていいでしょう。

先の「荒い運転」がそのいい例で、「荒い」ことによって、「粗い」部分もあることが容易に推測できます。

よって、「荒い」の意味には使い方によって「粗い」の意味も含む場合があると考えることができますが、逆に「粗い」から「荒い」の意味に繋がることはほとんどありません。

「荒い」を使用の具体例

「荒い」の使われ方に多い例です。

どちらもよく見聞きする使われ方です。

「気性が荒い」

感情の変化が激しい人を指して使う表現です。

「あの人は気性が荒いから、下手なことは言えない」などという使い方をします。

迂闊なことを言ってしまうと、怒りのスイッチが入ってしまうかも知れない(急に怒り出すかも知れない)と表現していると考えてください。

「鼻息が荒い」

これは、決まった意味のある表現で、「意気込みが強い」と解釈してください。

「今日の試合には鼻息が荒い」とすると、その試合にかける意気込みが強いといった意味になります。

「息が荒い」とすると、「呼吸が激しい」となり、全く意味が異なるので注意してください。

「粗い」を使用の具体例

「粗い」の主な使われ方です。

最初の表現は、パソコンやスマホを使う人なら聞いたことがある人も多いでしょう。

「画質が粗い」

表示している画像が鮮明ではなく、ぼやけていたり、無理やり拡大したようにかくかくとしている場合に使う表現です。

近年では機器の画面自体の解像度(表示の細かさ)が上ったことで、それに対応し切れていない映像などに対してこう言われることが増えてきました。

「目が粗い」

色々なことに対して使える表現です。

本来はすべすべではなければいけない面がざらざらしていたり、細かく縫わなくてはいけない場所が大雑把に縫われていたような場合に使います。

何かの仕上がりに対しては、そのまま「仕上がりが粗い」という使い方をするといいでしょう。

「荒い」の対義語

「荒い」の対義語は、「穏やか」となります。

動き以外にも使える表現ですが、海を指して「今日は波が穏やかだ」などと、「荒い」の反対の意味でそのまま用いることができます。

「粗い」の対義語

「粗い」は、「大雑把だ」という意味なので、この対義語は「細かい」だと考えていいでしょう。

「彼は仕事が粗い」を反対の意味にする場合、「彼は仕事が細かい」となります。

「緻密」(ちみつ)と言えなくもありませんが、こちらの言葉となると、「かなり細かい」という表現になり、「かなり粗い」という使い方の対義語になると考えてください。

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