台風の季節になると、毎日天気予報で、何号が発生してどこに向かっているとか上陸するなどの情報を聞きます。
場合によっては、荒れる天候に対して準備をしたり、避難することも考えなければならなくなります。
そのような時に重要なのは、もう危ないと思った時には、もう手遅れになっているということです。
必要なのは、そこに至る前に適切に判断することです。
さて、ここで使用した「荒れる」という言葉はどういう意味でしょうか。
同じ漢字を使った、「荒む」という言葉もありますが、どう違うのでしょうか。
この記事では、「荒れる」と「荒む」の違いを分かりやすく説明していきます。
「荒れる」とは?
「荒れる」とは、「普通と違った激しい状態」であることを表現する言葉です。
波の状態をいう時の「荒れる」を考えれば分かるように、これは「凪」の状態に対する「荒れる」状態であり、またある意味では、異常な状態であるとも言えます。
心理的な意味でも使用されますが、その場合も普段とは違うというニュアンスが大きくなります。
英語では、「rage」でしょうか。
「荒む」とは?
「荒む」とは、「すさむ」と読みますが、「平静でないトゲトゲした状態である」ことを表す言葉です。
オシロスコープの波形をイメージしていたければ分かるように、「荒む」状態は、真っ直ぐな線ではなく、ギザギザなノコギリの歯のようなイメージです。
心理状態を形容するのに使用されることが多く、他人が触ろうとすると、とげで傷つけられるような危ない状況です。
英語では、「rough」という単語が、ざらざらした感じもあって適切でしょう。
「荒れる」と「荒む」の違い
「荒れる」と「荒む」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、ともに「荒れる」という状況を示すものであることは変わりません。
実際、物理的な用法でも、精神的な用法でも、全く同じ意味で使用されることもあります。
ただ、「荒む」の方が、精神的な状態を表すことが圧倒的に多いのに対して、「荒れる」は、物理的な状態を表すことがかなり多いということです。
「荒れる」の例文
「荒れる」の例文は以下のようになります。
・『台風13号の影響で、風雨は激しく、海は荒れています』
・『失恋の痛手で、最近は荒れた行動が目立つように鳴ってきました』
「荒む」の例文
「荒む」の例文は以下のようになります。
・『悪いことが度重なったことで、あれほど穏やかだったあの人の心が荒んでしまいました』
・『10年ぶりに会った友人の生活は、荒んでしまっていました』
まとめ
この記事では、「荒れる」と「荒む」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、「荒れる」天候や海を前にすると、人間は圧倒的に無力です。
手遅れになる前に判断して、避難することも必要です。
そのような事態になったら、正常な判断ができないという精神的な状態になることも考えられますので、日頃から準備しておき、判断基準も客観的なものを用意しておくことが重要なのです。