「虚無感」とは?
「最近、『虚無感』に苛まれている…」このような誰かの悩みを聞いた事があるかもしれません。
「虚無感」は「きょむかん」と読みますが、読み方がわかっても意味までは分からない人が多いと思います。
誰かに「虚無感」と言われるたびに、苦笑いを浮かべてごまかしている人もいるかもしれません。
そこで「虚無感」の意味や使い方を紹介します。
「虚無感」の意味を知ると、自分も同じような思いを抱えていた事に気が付くかもしれません。
「虚無感」の意味
「虚無感」には、「空虚な感覚」という意味があります。
また「本質的な何か、大切な何かが抜け落ちている感覚」を持つ事を言います。
例えば、家族がいて仕事もあって、何不自由ないような人生を送っている人が、「虚無感」を覚える事があります。
人から見れば充実した人生のように見えても、本当にやりたい事ができているのか、やるべき事をしてきたのかどうか分からなくなる事があります。
このような感覚を「虚無感」と言います。
「虚無感」の言葉の使い方
「虚無感」という言葉には、「空虚な感じ」「本質的に大事な事が抜け落ちている感覚」という意味が含まれています。
そこで、「空虚だ…」とか、「私の人生に意味なんてない」などと感じた時に「虚無感」という言葉を使ってみましょう。
「虚無感」とセットにする言葉として、「苛まれる」「包まれる」「襲われる」などの言葉があります。
「虚無感に苛まれる」「虚無感に包まれる」などは定型句のように、良く使われる表現ですので、セットで覚えておくと便利でしょう。
「虚無感」を使った例文
「虚無感」という言葉を使った例文を紹介して行きます。
様々な場面における「虚無感」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えて行きましょう。
「虚無感」の例文1
「ある朝突然、『虚無感』に襲われて、会社に行くのをやめた」
この例文に登場する人のように、突然「虚無感」に襲われる人がいます。
毎日時間外労働をして頑張って仕事をしていたような、いわゆる「仕事人間」が、突然自分の生き方に疑問を感じる事があります。
「このまま死ぬまで働き続けて、何があるのだろう」と感じて、動けなくなるかもしれません。
背広を着て髪型を整えて、後はドアを開けて出かけるだけという時に、「虚無感」を抱き、一歩も歩けなくなる人もいるでしょう。
このような感覚を味わった時は、何かのサインかもしれません。
「虚無感」の例文2
「子育て中に『虚無感』に苛まれ、子供を両親に預けて旅に出た」
子供を育てている母親ほど、傍から見て幸せそうな人はいないでしょう。
しかし、その女性の内面は、傍から見るほど充実しているとは限りません。
この例文に登場する女性のように、虚しさを感じてしまう人がいるかもしれません。
結婚して子供を産むまで、仕事とプライベートが充実した時間を過ごしていた人、結婚生活が表面上ほどうまく行っていない人は、何か大きな間違いをしているのではないかと感じるかもしれません。
このような時は、例文のように旅行に行くなどして、自分を見つめ直す時間が必要かもしれません。
「虚無感」の例文3
「『虚無感』に苛まれて転職したが、今は幸せを感じている」
この例文に登場する人は、「虚無感」に苛まれた事が転機になり、転職をしています。
転職は、慣れた人間関係や仕事内容から離れるため、何かと不安も多くリスクも少なくありません。
しかし、以前の職場で「虚無感」を覚えるほどやりがいを感じなくなっていたのなら、転職と言う選択肢を選ぶ事も十分に考えられるのではないでしょうか。
この例文に登場する人のように、「虚無感」がきっかけで転職し、幸せな生活を送っている人、離婚して新しい生活を初めて幸せな生活を送っている人がいるはずです。