この記事では、「血潮に染まる」の意味を分かりやすく説明していきます。
「血潮に染まる」とは?意味
「血潮に染まる」とは、「潮の流れ(海流)のように勢い良くほとばしる血液によって、その周りにあるものや衣服などが濡れて赤色がつくこと」を意味しています。
「血潮に染まる」というのは、シンプルにその意味を説明すれば、「事故・事件・戦いなどによって身体の外に溢れ出る血液によって、その周囲にあるものや人・服が赤色に染まること」を示しているのです。
「血潮に染まる」という慣習的に使われている言い回しは、日常生活やビジネスシーンの話し言葉(口語)としてはほとんど使われることはありません。
しかし、時代劇や小説作品などにおける書き言葉(文語)の表現としては現代でも使われることがある言い回しになります。
「血潮に染まる」の概要
「血潮に染まる」という文語的な表現は、「血潮」と「染まる」を組み合わせてつくられている表現になります。
「血潮」という名詞には、「潮の流れのように激しく、体外へとあふれ出ていく血液」と「海流のように勢いよく体内で循環して流れて続けている血液=情熱・情動のメタファー(比喩)」の二つの意味合いがあります。
ただし、「血潮に染まる」という言い回しで使う時には、「体の外に勢いよく出る血液」の意味になります。
「染まる」という動詞は、「染料・絵の具などが染み込んでいってその色がつくこと」を意味しています。
この二つの言葉の意味から、「血潮に染まる」は「身体から潮の流れのようにほとばしり出る血液によって、物や衣服などが赤色になること」の意味を持っているのです。
「血潮に染まる」の言葉の使い方や使われ方
「血潮に染まる」の言い回しの使い方は、「何らかの原因で血液が潮流のように勢い良く体外にあふれ出て、その血液によって周りにあるものが赤色に染まること」を意味して使う使い方になります。
「血潮」の言葉そのものには、「体の外に向かって、海流のように激しくほとばしり出る血液の意味」と「体の中を、潮流のように激しく循環している血液の意味」があります。
しかし、「血潮に染まる」という慣用句の言い回しとして使う場合には、「事故や戦闘による怪我によって、体の外に向かって勢いよく吹き出している血液」という意味合いで使われます。
例えば、「凄惨な傷害事件の現場の道路は、被害者のものと思われる血潮に染まっていました」といった例文で使用することができます。
「血潮に染まる」を使った例文(使用例)
・『現代の生活環境で実際に衣服が血潮に染まるような光景を目にすることはありませんが、戦国時代から安土桃山時代にかけては日々残酷な流血沙汰の戦が繰り返されました。』
・『時速100キロは出てそうな猛スピードで走っている車に人が勢い良くはね飛ばされて、パッと周囲の道路が血潮に染まりました。』
・『フランス革命で政治犯とされたルイ16世はギロチンで首を切り落とされて、その台座が真っ赤な血潮に染まりました。』
まとめ
「血潮に染まる」という慣用句的な表現の意味・使い方などについて分かりやすく説明してきましたが、いかがでしたか? 「血潮に染まる」とは、「潮の流れのように勢いよく出てくる血液を浴びて赤く染まること」を意味している文語(書き言葉)の用例が多い表現になります。
「血潮に染まる」という言い回しの意味・概要について詳しく知りたい時は、この記事の解説を読んでみてください。