「血相を変える」とは?意味や使い方、例文や意味を解釈

「血相を変える」とは?意味と使い方

漫画や小説などを読んでいて「この言葉ってどういう意味だろう?」と不思議に思ったことはありませんか。

この記事では「血相を変える」の意味を分かりやすく説明していきます。

身近な慣用句の意味を知って、日本語の力をアップさせていきましょう。

「血相を変える」とは?意味

「血相を変える」とはガラッと表情を変えること。

とくに怒りや驚きなどの感情で、顔色が変わることを表しています。

それまでとても落ちついていた人が、何かを見聞きしてドギマギしたり、気が動転して目を白黒させたりする感じです。

はた目から見て「正気を失っているさま」がとても良く伝わってくるような、非常にあわてている様子をあらわす慣用句です。

病気や事故など命にかかわるような危険な目にあっているとき、何かを知って怒りがピークに達したときなどに良く用いられます。


「血相を変える」の概要

「血相を変える」の血相には、顔つき・顔色という意味があります。

つまり血相を変えるというのは、顔色が大きく変わるということ。

私たちの顔は、私たちが思う以上に「感情をあらわす鏡」です。

カッとなって頭に血がのぼると、自然に赤い顔に。

すっと背筋に寒気がはしると、自然に青い顔にみえます。

昔の中国では、その人の顔を見ると「その人がどんな人か、人となりがわかる」として人相占いを積極的におこなっていました。

そのくらい顔と感情は一致すると思われていたのです。

周りが気づくほど顔つきが変わりパニック状態になると、冷静な言動が取れなくなるものです。

血相を変えるような出来事があっても、自分らしさは忘れたくないものです。


「血相を変える」の言葉の使い方や使われ方

「血相を変える」はびっくりして顔色が変わる時に使います。

切羽詰まっていてそうせざるを得ない、緊急のシーンに使われることが多いです。

・学校の先生から電話がかかってきたので、父は血相を変えて家を飛び出した。

・信号待ちをしていたら急に車が突っ込んできたので、運転手は血相を変えて怒鳴った。

・救急車が停まっていたので、となりのおじさんが血相を変えた様子で自宅に走っていた。

「血相を変える」の類語や言いかえ

「血相を変える」と同じような意味を持つ、言いかえの言葉には次のようなものがあります。

・目の色を変える
・血眼になる
・頭に血がのぼる
・取り乱す
・正気をうしなう
・平常心を失う
思いもよらない出来事が起こって、いつもではない状態になるのが「血相を変える」です。

そのため類義語にも、同じように動揺したり衝撃を受けたりする様子を言い表す言葉がよく使われます。

シーンに応じて、ベストな文を使い分けるようにしましょう。

まとめ

「血相を変える」の意味や例文についてお伝えしました。

血相を変えるという慣用句には、何かびっくりするような出来事が起きて顔色がガラッと変わる様子をあらわしています。

非常時などに用いられることが多く、怒りの感情をあらわすことも多い言葉です。

正しい使い方を覚えて、いざという時に役立てましょう。

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