「行きかけの駄賃」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「行きかけの駄賃」

行きかけの駄賃は、基本的には狙って得るものですが、偶然手に入ることもあります。

また、うまくいけばそれも狙えると考えて行動することも少なくありません。

もしこれが得られなかったとしても、余計に貰えると考えていた分がなくなるだけなので、特に損をしてしまう訳ではありません。

その為、得られればラッキーという程度に考えておいた方がいいでしょう。

もちろん、最初から期待に入れておいても構いませんが、必ずしもその通りになるとは限りません。

「行きかけの駄賃」の意味を詳しく解説

行きかけの駄賃とは、「何かのついでに貰える(それが主の目的ではない)報酬」を意味する言葉です。

この報酬は、金銭や物だったり、自分のしたかったことを一緒に行えたという場合も含みます。

例えば、会社の用事で他県の関連会社まで行く途中に携帯電話ショップに立ち寄り、(自分のプライベート用の)充電器を買ったといった場合、この行きかけの駄賃が得られたことになるという訳です。

もっと簡単な例では、駅まで行くついでに途中のポストにはがきを投函したというだけでも、そのはがきが投函できたことが行きかけの駄賃に相当します。

「行きかけの駄賃」は2つの読み方がある?

「行きかけの駄賃」は、「いきかけのだちん」「ゆきかけのだちん」のどちらとも読むことができます。

よって、好きな方で読めばいいのですが、参考までに、この2つの平仮名で検索をしてみると、前者の「いきかけのだちん」の方が約5倍の検索結果が表示されます。

よって、一般的には「いきかけのだちん」だと考えておくといいかも知れません。

しかし、「ゆきかけのだちん」でも決して間違えではありません。

「行きかけの駄賃」の言葉の使い方

行きかけの駄賃は、主にそれを期待して行動する時、または、後から考えてあれがそうだったと思った時に使います。

その他に、人に何かを頼む時に、これが得られるから(かも知れない)という使い方もできます。

偶然に得られた時には嬉しいものですが、期待していて得られなかった場合にはがっかりしてしまうかも知れません。

あくまで「ついで」の報酬ながら、最初から貰える(できる)ものとして考えてしまうことも多いのです。

「行きかけの駄賃」を使った例文と解釈

行きかけの駄賃を色々な形で使った例文です。

誰しも一度はどれかのケースは経験したことがあるのではないでしょうか。

「行きかけの駄賃」の例文1

「車を使った出張の途中に、行きかけの駄賃として実家に少し顔が出せた」

ちょうど出張先まで向かう途中(多少遠回りになっても、仕事に影響が出ない範囲であれば)に実家に寄ることができたという行きかけの駄賃を得た例です。

実家を出て社会人として働き始めると、なかなか帰ることもできなくなってしまいますが、こういったケースがうまく利用できるのは嬉しいものです。

「行きかけの駄賃」の例文2

「仕事での移動中に家電量販店に寄って、行きかけの駄賃で今日発売のゲームを買った」

行きかけの駄賃として、よくある例だと言えるでしょう。

特になかなか外出のない職種の場合、外に出たからにはついでに何かをしようと思うことが多いです。

もちろん、本来の目的に支障が出ない程度にしておくことが大切です。

「行きかけの駄賃」の例文3

「客先まで荷物を直接届けるように言われた行きかけの駄賃で、個人的にその会社の人に渡したかった物も渡すことができた」

この「行きかけの駄賃」という言葉は、実はこのようなことが語源です。

馬車で何かを運べと言われたついでに、空いているスペースで自分の荷物も一緒に運べたことから、この言葉が生まれたと言われています。

今でもその語源と同様のこの例文のようなケースで、行きかけの駄賃と呼ぶことも多いでしょう。

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