「眉唾物」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「眉唾物」とは?意味と使い方

この記事では、三字熟語「眉唾物」の意味を分かりやすく説明していきます。

「眉唾物」とは?意味

「眉唾物」の読みは、「まゆつばもの」で、「真偽が確かではないもの」を意味します。


「眉唾物」の概要

「眉唾物」を構成する三つの漢字は、「眉」「顔の目の上にある眉毛」を、「唾」「唾液」を、そして「物」「品物や、事柄」を意味し、普段私達が使っている普通の言葉です。

三つの漢字に分解しても、この三字熟語の意味の成り立ちを類推することはできませんし、なぜ前項に記載した意味になるのかは、まったく謎です。

この「眉唾物」は言葉の由来を知らなければ、意味が分からない言葉と言えます。

「眉唾物」の由来は、日本では古来から、狐や狸は人間に化けたりして、人を騙すとされてきました。

そのため、狐や狸に騙されないおまじないとして、「眉に唾をつければ、騙されない」との言い伝えが信じられていました。

そのことから転じて、「眉に唾をつけてみなければ本物かどうかわからない」ことを「眉唾物」という意味合いで使われるようになったと考えられており、これが由来とされています。

この「眉唾物」は当初は、形のある品物等を指していたのでしょうが、現在では品物だけでなく、情報などの事柄に対しても使われる言葉です。

また「眉唾物」「眉唾」と省略して言われることも多く、同じ意味と考えることが出来ます。

ただし「眉唾」には「真偽が確かではないもの」の意味の他に「騙されないよう注意する」との意味合いで使われることも少なくありません。

さらに最近では「眉唾物」「眉唾」は、「真偽が確かではないもの」というより、「偽物っぽい」というニュアンスで使われる傾向が強いと言えます。

ちなみに「眉唾物」を言葉で表現するのではなく指を口に近づけて唾液を指に付け、それを眉の所に持って行き唾を眉に付けるジェスチャーで「眉唾物」を表現することもしばしばあります。

これは皆さんご存知のことだと思います。


「眉唾物」の言葉の使い方や使われ方

「眉唾物」の言葉は、以下の例文のように使われます。

・『あの骨董屋は、この掛け軸は絶対に本物だとしていますが、私には眉唾物に思えます』
・『眉唾物の骨董品の茶碗に、あんな大金を出して買えるものだ』
・『ネット上の情報には眉唾物の情報も多く、自分で真偽を見極めることが大切です』
・『彼の眉唾物の話をまともに受けるとは、彼女は疑うことを知らないようです』
・『学校には多くの怪談話が存在しますが、そんな眉唾物の話を恐れるなんて、現代っ子とは言えませんね』

「眉唾物」の類語や言い換え

「眉唾物」の類語や言い換えとしては「虚妄」「事実無根」「絵空事」「嘘っ八」「胡散臭い(うさんくさい)」などを挙げることが出来ます。

まとめ

「眉唾物」「真偽が確かではないもの」を意味します。

しかし、どちらかと言うと「偽物っぽい」というニュアンスで使われる傾向が強いと言えます。

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意味解説辞典