「衝動を抑える」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「衝動を抑える」について

「衝動を抑える」「しょうどうをおさえる」と読みます。

「抑える」「押さえる」と書き間違わない様にしましょう。

「抑える」「勢いを止める」という意味で、「おさえる」「実際に力を加えて食い止める」という意味の違いがあります。

「衝動を抑える」の意味とは

「衝動を抑える」の意味と解釈について紹介します。

「衝動を抑える」の意味

「衝動を抑える」の意味は、「自分の内面から生じる突発的な欲求を自分の意思で我慢すること」です。

人には理性と感情があり、社会人として生活していく上で個人の感情は出さずに我慢しなければならないことばかりです。

しかし何かのきっかけにより「やりたい」と思うことが起きてしまい、自分の内面で葛藤することがあります。

その欲求に負けてしまうと、向う見ずな行動をしたり人に迷惑をかけてしまうことになるでしょう。

そんな時に「ここで冷静にならないと自分の立場が悪くなる」と理性が働き、その内面からの欲求を鎮められた時に「衝動を抑える」と言うのです。

「衝動を抑える」の解釈

「衝動を抑える」「衝動+を(助詞)+抑える」で成り立っている言葉です。

「衝動」とは「外部からの刺激により突き動かされること」「抑えられない内面的欲求により、動作や行動に駆られること」という意味です。

「抑える」「勢いを食い止める」の他に「こらえる・がまんする」など、感情を制する意味で使われます。

この2つの言葉が組み合わさり「押さえられない内面的欲求を我慢して、行動を起こさない様にする様子」を表しているのです。

「衝動を抑える」の言葉の使い方

「衝動を抑える」の使い方には以下のポイントがあります。

動詞として使う

「衝動を抑える」は動詞を伴いますので、過去形や未来形など変化させて使えます。

また「衝動を抑える為に」など副詞としても使えます。

自分に対して使う

「衝動を抑える」は内面的な葛藤を表している言葉であり、いつ起きているのかは本人にしか分かりません。

小説の登場人物でない限り自分に対してのみ使います。

「衝動を抑える」を使った例文

「衝動を抑える」を使った例文と解釈を紹介します。

「衝動を抑える」の例文1

「好みのバッグが見つかり思わず買いたくなる衝動を抑える」

自分の理想のバッグがあると、特に必要なくても欲しくて仕方なくなります。

その場で買いたくなってしまう気持ちを必死に抑えている様子が伝わります。

「衝動を抑える」の例文2

「ツーショットになり告白したい衝動を抑えるのに必死だった」

この人は片思いの異性と二人きりになるチャンスがあり、告白したいという思いに駆られましたが「きっとフラれてしまうだろう」と思い、必死に気持ちを堪えた様子が伝わります。

「衝動を抑える」の例文3

「思わず言いたい衝動を抑える」

自分が人の知らないことを知っていて、皆がその話題をしているのが耳に入ると、つい「それは」と言いたくなってしまいます。

しかしそれが友人の秘密や誰かの不利になることなので、思いとどまった時の文です。

「衝動を抑える」の英語と解釈

「衝動を抑える」の英語として最もシンプルなのは“control an impulse”(衝動を調整する)」です。

“I contorled my impulse when I was upset”(私は怒った時に衝動を抑えられた)になります。

“contorl”の代わりに“quell”(鎮める・抑える)」を使うこともあります。

「衝動を抑える」の類語や類義表現

「衝動を抑える」の類語には以下のものがあります。

「自制する」

「じせいする」と読みます。

意味は「自分の感情や欲望をコントロールすること」で、「衝動」を含めたあらゆる個人的な気持ちが含まれます。

「自己抑制する」

「じこよくせいする」と読みます。

意味は「欲望や感情を自分で気付いて抑えたりコントロールすること」で、「衝動を抑える」という意味も含まれています。

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