「おっかない」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「おっかない」とは?意味と使い方

何か恐ろしい出来事や存在に出会った際に使われる言葉には「おっかない」があります。

普段からよく使う言葉ですが、これは方言としての性質があり全国的に使われるものではありません。

この記事では、「おっかない」の意味を分かりやすく説明していきます。

「おっかない」の意味とは?

「おっかない」とは出来事や存在に対して驚くことや恐れることを表す時に使う言葉であり、危険を感じたり恐怖を感じる時にも使われます。

「おっかない」は現在の危機に対して使われることもありますし、将来的に発生する危険性に対して使うこともできます。

「おっかない」は基本的に怖い存在大して使われる言葉ですが、これから派生して物事や物量が非常に多いことを表す時にも使うことが可能です。

この辺は若者言葉で使われる「鬼」という特定のものを強調する言葉と共通点があります。


「おっかない」の概要

「おっかない」は恐ろしいという意味の古語である「おおけなし」が段々と変化していき、「おっけなし」になり、さらに口語として話しやすい「おっかない」になったという説があります。

「おっかない」はよく東京で使われているイメージを持っている人が多く、それ故に標準語だと思う人は結構存在します。

しかしこの言葉は一説によると江戸時代に使われた下町語が由来とされており、その後発展した東京弁としてその地方で使われてきました。

東京は意外にも方言が存在するところであり、こちらは山の手語と下町語の2つが大きな方言として有名です。

山の手語はやがて東京語となり共通語として色々な地域に広がっていくのですが、下町語は東京弁として東京のみで使われる言葉になっていきます。


「おっかない」の言葉の使い方や使われ方

「おっかない」は東京でも下町由来の東京弁であり、最近の若者はあまり使用していません。

少し前の時代の小説などでは普通に使われていた言葉であり、現代でも驚き具合や恐怖の程度が特別な時に使うことがあります。

類義語である「おっかなびっくり」「おっかない」の意味をさらに強調したものであり、非常に驚いた時に使います。

また驚きや恐怖によってビクビクしながら身体を振るわせつつ行動をする時にも使うことが可能です。

「おっかない」を使った例文

・『冷蔵庫にあったプリンを食べたら、彼女がおっかない顔で話しかけてきた』
・『古い神社に肝試しに行ったところ、おっかないものを見てしまい顔面蒼白になった経験があります』
・『彼はおっかない顔で告白してきたが、真面目な内容だったので話を聞いてあげた』

まとめ

「おっかない」は東京で使われる言葉として有名ですが、語源を辿ってみると下町語由来の東京弁であり、現在ではそこまで普段使いされるものではありません。

それでも「おっかなびっくり」などは小説から時に大袈裟に恐怖を表す時に使われる言葉であり、最近ではSNSなどでも使われる有名な方言です。

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