この記事では、「裏声」と「ファルセット」の違いを分かりやすく説明していきます。
カラオケなど、歌を歌う場面で耳にするこの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「裏声」とは?
「裏声」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「裏声」は「うらごえ」と読みます。
「裏声」には「自然な発声法では出せない高音部を、技巧的に発生する声」という意味があります。
「地声(じごえ)」の逆の意味があり、「地声」には「その人が生まれつき持っている声」という意味があります。
「裏声」は生まれつきの声ではなく、技巧的に高い声を出そうとして出る声を指す言葉になります。
「裏声」を出すときと、「地声」を出す時では、使用する筋肉が違うとされています。
そのため、安定した高音部を出すためには、訓練によって筋肉を鍛える必要があります。
また「声帯」の使い方も重要で、上手に使いこなせるようになることが必要です。
「裏声」には「ファルセット」、「ヘッドボイス」、「ミックスボイス」の3種類があります。
「ヘッドボイス」は芯のある裏声で、良く響く裏声になります。
「ミックスボイス」は地声と裏声をミックスさせた発声で、地声のような響きを持ちながら、高音部を出すという発声法になります。
「ファルセット」とは?
「ファルセット」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ファルセット」はイタリア語で「falsetto」と表記します。
「ファルセット」は「通常の声域より高い声で歌う唱法。
またその声域」という意味があります。
男性が高い声を出したとき「ファルセット」と呼びます。
「ファルセット」には実声の成分が少なく、息漏れの多い声で、やや弱弱しい印象があるため、歌を歌うとき、せつなさを表現するにぴったりとされています。
「裏声」と「ファルセット」の違い
「裏声」と「ファルセット」の違いを、分かりやすく解説します。
「裏声」には、「自然な発声法では出せない高音部を、技巧的に発生する声」という意味があります。
一方の「ファルセット」には、「通常の声域より高い声で歌う唱法。
またその声域」という意味があります。
「ファルセット」は「裏声」の種類の一つで、逆に言えば、「裏声」の中に「ファルセット」が含まれるということになります。
「ファルセット」を「裏声」と言い換えることができますが、厳密にいえば「ファルセット」「ヘッドボイス」「ミックスボイス」という「3つの裏声の打ちの一つ」となります。
このように、「裏声」と「ファルセット」には大きな違いがありました。
まとめ
「裏声」と「ファルセット」の違いについて見てきました。
「ファルセット」も「裏声」なので、2つの言葉を混同しがちになります。
しかし、「ファルセット」は「裏声のひとつ」にすぎず、「裏声」は「ファルセット」以外にも、「ヘッドボイス」「ミックスボイス」という歌い方があることを知っておくと良さそうです。