この記事では、「見合わせる」と「見送る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「見合わせる」とは?
「見合わせる」は「みあわせる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「お互いに顔を見る」という意味で、2人が視線を合わせることを言います。
2つ目は「あれこれと突き合わせる」という意味で、複数のものを見て比べることを言います。
3つ目は「よく考えて行動せずに様子を見ること」という意味で、その時の状況や事情などを考慮してしばらく動かずに様子を見ることを言います。
4つ目は「チャンスを待つ」という意味で、絶好の機会に合わせる様に待つことを言います。
上記に共通するのは「お互いの様子を見る」という点です。
「見合わせる」の使い方
「見合わせる」は「お互いに顔を見る」「あれこれと突き合わせる」「よく考えて行動せずに様子を見ること」「チャンスを待つ」という意味で使われます。
動詞として「見合わせる・見合わせた」と使われたり、副詞として「見合わせて」と使われたりします。
基本的に、お互いの様子を判断する為に、一度止まってよく見ることに使われる言葉です。
「見送る」とは?
「見送る」は「みおくる」と読み、主な意味は以下の通りです。
1つ目は「物や人がご遠ざかっていくのを眺めていること」という意味で、自分から遠ざかる人や物を見ていることを言います。
2つ目は「訪問者が帰る時に途中までついていくこと」という意味で、訪問者への感謝の気持ちとして、駅やバス停など途中まで一緒に行くことを言います。
3つ目は「旅立つ人と出発地点まで行き、別れて戻って来ること」という意味で、出発する人を見守ることを言います。
4つ目は「葬儀で故人を火葬場まで送り出すこと」という意味です。
5つ目は「あることをしない方がいいと判断して差し控えること」という意味で、何らかの事情により計画を実行しないことを言います。
上記に共通するのが「やり過ごす」という意味です。
「見送る」の使い方
「見送る」は「物や人がご遠ざかっていくのを眺めていること」「訪問者が帰る時に途中までついていくこと」「旅立つ人と出発地点まで行き、別れて戻って来ること」「葬儀で故人を火葬場まで送り出すこと」「あることをしない方がいいと判断して差し控えること」という意味で使われます。
動詞として「見送る・見送った」と使われたり、副詞として「見送って」と使われたりします。
基本的に、人や物、時間などが遠ざかっていくのをやり過ごすことに使われる言葉です。
「見合わせる」と「見送る」の違い
「見合わせる」は「お互いの様子を判断する為に、一度止まってよく見ること」という意味です。
「見送る」は「人や物、時間などが遠ざかっていくのをやり過ごすこと」という意味です。
「見合わせる」の例文
・『思わず顔を見合わせて笑ってしまった』
・『伝票と入力データを見合わせる』
・『今回は出席を見合わせた方がいい』
・『ただいま上下線とも運行を見合わせております』
「見送る」の例文
・『彼の搭乗した飛行機を見送った』
・『友人を駅で見送った』
・『今回の出店は見送られることになった』
・『バスが混雑していたので見送った』
まとめ
今回は「見合わせる」と「見送る」について紹介しました。
「見合わせる」は「一時的に中止する」、「見送る」は「今回は中止する」と覚えておきましょう。