「解散詔書」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「解散詔書」とは?意味と使い方

政治のニュースを読んでいると、理解しにくい言葉に出会うこともあります。

この記事では、「解散詔書」の意味を分かりやすく説明していきます。

正しい内容を知って、知識を増やしていきましょう。

「解散詔書」とは?意味

解散詔書(かいさんしょうしょ)とは、衆議院や参議院を解散するときに、議長が読み上げる文書のこと。

解散詔書には「これをもって、議会を解散します」という意味が込められています。

この文書が読み上げられると、議員の人たちが立ち上がって万歳三唱をおこないます。

選挙戦が始まる前におこなわれる、政界ならではの儀式です。

衆議院と参議院は、それぞれ任期が決まっています。

衆議院が4年、参議院が6年です。

この任期は守るべき必要があるので、この時期までに「それぞれの議会を解散する必要」があります。

この解散の号令ともいえるのが「解散詔書」です。

解散詔書が読み上げられると、これをもって衆議院や参議院は解散されます。


「解散詔書」の概要

解散詔書の「詔書(しょうしょ)」とは、天皇の国事のこと。

天皇陛下からいただく、公文書になります。

形式上、解散詔書は天皇の承諾を得ないと発令できないことになっています。

そのため内閣が解散を決めると、その旨を内閣総理大臣がまず天皇にお伝えします。

その後天皇に「解散を認める書類に、署名してもらう」手続きが必要になります。

このとき作られるのが解散詔書です。

解散詔書は「天皇が解散を認めた詔書」なので、おごそかに扱われます。

歴史と伝統を感じさせる「紫色のふくさ」に包まれて国会に登場するので、解散詔書を「紫のふくさ」と呼ぶこともあります。

解散詔書は議長が読み上げますが、天皇のことばを代用して述べたものになります。


「解散詔書」の言葉の使い方や使われ方

解散詔書の使い方を見ていきましょう。

・国会で本会議が開かれ、議長によって解散詔書が読み上げられた。

・解散詔書が発せられ、場内には「ばんざい」の声が響きわたった。

・紫のふくさに包まれた解散詔書が、うやうやしく運ばれてきた。

解散詔書は「天皇の国事」にまつわる詔書です。

「解散にまつわる、天皇のお言葉」なので、衆議院や参議院を解散するときに使われます。

「解散詔書」の類語や言いかえ

解散詔書と同じような意味合いの言葉には、次のようなものがあります。

・解散前の詔書
・紫のふくさ
・詔書朗読
・万歳三唱
解散詔書は紫色のふくさに包まれて、議会に運ばれます。

また解散詔書が読み上げられると、昔からの慣習で「万歳三唱」がおこなわれます。

万歳三唱がなぜおこなわれるのか定かではありませんが、選挙前の景気づけとする説があります。

まとめ

解散詔書の意味や使い方をおさらいしました。

解散詔書とは衆議院と参議院が解散するとき、議長によって読まれる詔書のこと。

天皇の国事行為にあたるので、解散詔書は内閣総理大臣が皇居に出向いて、天皇から頂いてくる書類になります。

解散詔書が読まれると、文字通り衆議院や参議院は解散して、きびしい選挙戦がスタートします。

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