「言い始める」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「言い始める」

私達が日常で使う日本語はどのくらいあるのか意識する機会はあまりないかもしれませんが、それだけに普段から普通に使っている言葉の意味を調べてみると、結構興味深い表現があることが分かります。

その1つの「言い始める」という言葉がありますが、このフレーズは誰もが意識せずに使うような表現なので、詳しい意味を考えるようなことがないでしょう。

しかし、「言い始める」の意味や活用シーンを見ていくと、様々な場面で使うことができる言葉であることが分かります。

「言い始める」の意味

「言い始める」という言葉は、「誰も言わなかったような考えや言葉を最初に言う」という意味を持っていますが、この他にも「話し始める」「語り出す」というニュアンスを含んでいる言葉でもあります。

「言い始める」の言葉の使い方

「言い始める」という言葉は、今まで語られてたことのなかった事柄をポツリポツリと話すような場面で出てくるフレーズです。

例えば、映画やドキュメンタリー番組の冒頭でナレーターがこれからの始まりを語り始めるシーンがありますが、このような時でも「言い始める」という表現が当てはまるかもしれません。

「言い始める」を使った例文・短文(解釈)

では、ここで「言い始める」を使った例文を見ていくことにしましょう。

「言い始める」の例文1

「この論文は私の恩師が言い始めた説で、この内容を理解した人の多くが賛同したのです」

「言い始める」には、「誰も言わなかった考え、言葉を初めて言う」という意味がありますが、この例文は、その典型的な言い回しになっていると思われます。

学術論文では、今まで誰も気づかなかった画期的な論文内容が発表された時は、今までの常識を覆すような内容であればあるほど、かなりの抵抗感があるものです。

しかし、その内容は時として多くの人の賛同を得る場合もありますが、それだけに新しい説を「言い始めた」恩師の着眼点は非常に画期的なものだったのかもしれません。

「言い始める」の例文2

「『一歩先を行っているのは君だよ』と、周りの人々は君のことを優秀なことを言い始めている」

この例文に出てくる「君」は誰もが認める優秀な人なのでしょう。

優秀である理由は、普通の人では気付いたり、考えたりすることがないようなものの見方ができる一歩先に行っていることであり、そのために周りの人が「あの人は優秀だ」というように言い始めているのです。

「言い始める」の例文3

「私が買い物に出かけようとすると、いつも主人は決まってうるさいことを言い始めるので面倒に感じるのです」

このような関係にご夫婦は危険な状態にあるような気がしますね。

ご主人がうるさく「言い始める」理由は定かではありませんが、余程買い物に時間がかかりすぎるのか、それとも不必要な買い物ばかりするので怒っているのは、ハッキリさせないと後々大きな問題にならないでしょうか?

「言い始める」の例文4

「怒っている上司に反論しても、単なる言い訳だとうるさいことを言い始めるだけです」

この頃、ビジネスの世界では、部下に対する上司の指導のあり方が問題視されることが多くなってきました。

部下が失敗してその理由を言っても、「言い訳にすぎない」と厳しく怒ったり一蹴することがあります。

うるさく「言い始める」ことが、パワハラを指摘されることもありますが、このような上司は、これからの時代取り残されることになるでしょう。

このようにダラダラと文句を「言い始める」だけの上司は、部下への指導力がないと会社からも厳しい評価が下る可能性がありますので、普段から自分の言動を振り返ってみて、指導法を改める必要がありそうです。

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