「山場を乗り切る」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「山場を乗り切る」とは?意味と使い方

この記事では、「山場を乗り切る」の意味を分かりやすく説明していきます。

「山場を乗り切る」とは?意味

最も大変な時期を乗り越えること、苦しい状況から立ち直ることなどを意味する言葉で、山場はクライマックス、物事の頂点、絶頂、(山で言う頂上がイメージしやすいです)難局などを意味します。

病気であればいちばん大変なときなので症状が最も重いとされる時、または手術を受けるときを指します。

「仕事の山場を乗り切る」などの使い方があり、「序盤の山場を乗り切る」など複数の山場があるケースの使い方も可能です。

山場は順番として必ずしも最後とは限らず、野球など、スポーツでは後で振り返って試合一番のピンチだったシーンを「山場を乗り切る」と言います。


「山場を乗り切る」の概要

大変だったことをうまくやり抜いたことを振り返って使うことが一般的で、一つ山場を乗り切ってもまた別の山場が来るというケースもありますが、乗り切る事ができたという成果は事実です。

仕事などであればもともとスケジュールで大変になることがわかるケースが有り、「ここからが山場だ」ということもでき、目標として「山場を乗り切る」ということもできますが、予期せぬ山場に入ってしまった場合に関しては、後に「山場を乗り切る事ができた」と振り返って使う言葉になります。

山場という言葉は高さではなく大変さ、厳しさ、忙しさなどを意味する言葉で、対義語となる言葉は直接はなく、下り坂との対比したイメージもされていません。

強いてあげれば「楽に済む」「平坦な道のり」などが「山場を乗り切る」という言葉の逆の意味としてあげられます。


「山場を乗り切る」の言葉の使い方や使われ方

店員の立場から見た言葉「年末商戦の山場を乗り切る」、風邪を引いた時の後半に差し掛かる体調を指す「熱はあるけど山場は乗り切る」、野球中継で勝ったチームが失点を最小限に抑えたシーンを指す「ピッチャーの好投で山場を乗り切る」などの使い方があります。

学校の定期テストなどスケジュールが分かっている難局に挑む際、「明日からの山場を乗り切る」という自分を鼓舞する形での使い方も可能です。

「山場を乗り切る」の類語や言いかえ

山場を頂点という意味を持つ「ピーク」といい換えた「ピークを乗り切る」「乗り切る」を言い換える「山場を越える」「山場を過ぎる」、頂点は過ぎたという意味合いの「峠を越す」、山場を頂点と言い換えた「頂上を越す」などの言い換え方があります。

また、山場を乗り切るとほぼ同じ意味で「ヤマを乗り切る」という言い方も見られますが、こちらのヤマは勘の意味は持ちません。

まとめ

「山場を乗り切る」という言葉には振り返ってあのときは大変だったという意味合いもあり、過去を振り返る場合では努力を称える意味もある言葉でもあります。

また、「この山場を乗り切る」とした場合今後の難局を乗り切る決意を示した言葉と言えるでしょう。

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