「言わずもがな」とは?意味や使い方、例文や意味を解

「言わずもがな」とは?意味と使い方

この記事では、「言わずもがな」の意味を分かりやすく説明していきます。

「言わずもがな」とは?意味

「言わずもがな」とは、言わないほうが良いと言う意味と、言うまでもなくと言う意味があります。

「言わずもがな」には、上記の様に2つのニュアンスの違う意味が言葉です。


「言わずもがな」の概要

「言わずもがな」は古文・古語由来の言葉で、古語の「言わず」は現代語では「言わない」の意味であり、「もがな」の方は、現代語では「でいたいや、であればよい」を表現する言葉です。

従って、「言わずもがな」は一般的には「言わないでいたい」「言わない方が良い」と言う意味になるのです。

この「言わない方が良い」という理由が、余りにも当たり前の場合には、「あえて言うまでもなく」と少し違うニュアンスの意味となるのです。


「言わずもがな」の言葉の使い方や使われ方

「言わずもがな」は日常会話では使う機会は少ないでしょうが、ビジネスシーンでは使う事も多いので、ビジネスシーンでの使い方と、注意すべき点などについて説明します。

ビジネスシーンでの使い方としては、まず相手が忘れている事はないだろうと確認するようなケースに使う事があります。

『言わずもがなですが、今週末は大切な社長報告・懇談会です。しっかり例の件を提案しましょう。』の様に使います。

また、相手が誤った行為や、出過ぎた行為を行うとする際に、それをいさめる為に『言わずもがなですが、会社の戦略を競合他社に漏らす事は許されません。』の様に使います。

さらに、相手にとやかく質問されるのを避けるために、こちらから先んじて『彼は営業部の所属ですが、海外担当なので中国語が話せます。言わずもがな英語も堪能です。』と言った様に使う事もあります。

ビジネスシーンでは当然ですが、目上の人と話す機会は常にありますが、そんな目上の人に「言わずもがな」を使う場合には、相手に対して、強く指摘するようなニュアンスにならないように注意して使用する必要があります。

また、どう使用すれば失礼に当たらないかと不安に感じるなら、敢えて使わずに、敬語にし易い違う言葉に言い換えて、誤解されないように表現する事も考えるべきでしょう。

「言わずもがな」の類語や言いかえ

「言わずもがな」の言い換えとしては、「言うまでもなく」「当たり前」「言われなくても分かる」などが上げられます。

まとめ

「言わずもがな」とは、「言わないほうが良い」と言う意味と、少しニュアンスの違う「言うまでもなく」と言う2つの意味があります。

「言わずもがな」は古語由来の言葉なので、「言わず」は現代語では「言わない」の意味であり、「もがな」の方は、現代語では「でいたいや、であればよい」を表現する言葉であり、「言わずもがな」は上記の意味となるのです。

古語由来の言葉の為に、少しかたぐるしいニュアンスの言葉と言えます。

従って、日常会話よりもビジネスシーンで使われる事が多い言葉と言えますが、使用する際には、先に記載した様な注意をする事が大切です。

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