この記事では、「言及」と「論及」の違いを分かりやすく説明していきます。
「言及」とは?
「言及」は、一つの物事について対象となる人物に問いただすことです。
そして受け取るべくは、問いただした答えを相手から受け取れば、「言及」はなされたとみなされます。
「論及」とは?
「論及」は、対象となる人物に対して物事を強く深くまで問いただすことです。
そして受け取るべくは、問いただした答えになるのですが、「論及」の場合は、対象となる者から逆に質問をされることがあり、逆に答えを返す必要もあります。
その上でお互いが満足する答えに行き着けば、「論及」はなされたとみなします。
「言及」と「論及」の違い
「言及」と「論及」の違いは、物事を追求する際の姿勢が異なります。
「言及」はあくまで一つのことについて追及する姿勢ですが、「論及」の場合、深くにまで追求する姿勢であるが故、相手側から逆に質問をされることもあり、討論になるケースがあり、両者の違いは追及姿勢です。
「言及」の例文
・『会社の運営資金の使いこみについて言及する』
この例は、会社の運営資金が第3者により使い込まれたことのみを追求します。
その上で納得のいく答えが出れば良し、出なかった場合はさらに「論及」をすることも可能です。
ただし、「論及」となり、強く問いただしたうえで深堀をしてまで相手に対して犯人探しを行うとなると口論になるが故、注意も必要です。
・『このことはあまり言及しない方が良い』
この例は、深堀して一つのことを追求するなという例です。
言い方や聞こえ方によっては脅しとも取れます。
「論及」の例文
・『会社の運営資金が消えたことについて論及する』
この例は、会社の運営資金がどこに消えたかを、第3者に問いただすことでかなり深く追求しています。
その為、なぜそこまで調べる必要性が君にあるかなどの質問が帰ってくることも予想され、場合によっては君が犯人ではないかとさえ言われる可能性もあるため、「論及」は相手に対して強めにいうが故、言い合いになりやすいです。
・『論及したところで答えは出ない』
この例は強く問いただし、かつ深く物事を追及したところで答えが出ないという例です。
このケースは、問いただした人物が否協力的な場合、そのような答えに行き着くでしょう。
まとめ
「言及」と「論及」の違いは、追及する姿勢にあり、「言及」はあくまで一つのことを追求する姿勢ですのであまり深堀をしていません。
しかし、「論及」は深堀ですので場合によっては相手から逆に質問が飛んでくるうえ、討論になりやすいが故、「論及」は実のところ、深堀をすればするほど相手側も疑問を持ち、その答えを求めます。
答えに詰まると、協力的だった人物ですら何故協力しなければならないのかという考えを持ち始めますので「論及」をする場合、相手の方と話をするうえで質問されることを予想しておき、答えを用意しておくとよいでしょう。