「設立」と「創立」の違いとは?分かりやすく解釈

「設立」と「創立」の違い違い

この記事では、 「設立」「創立」の違いを分かりやすく説明していきます。

「設立」とは?

「設立」は(せつりつ)と読みます。

意味は一定の手続きを経て会社や組織や学校などを立ち上げることです。

そのために「設立日」は、登記申請をした日になります。

また企業などが事業を拡大したり、新事業を展開するときもこの「設立」を使います。

公共的な役割を持つ組織や企業に使用する言葉で、個人事業主なら「起業」を使うのが一般的です。

「設立」同じような意味を持つ言葉には、「立ち上げ」「起業」「創立」「スタートアップ」などがあります。

反対の意味を表すのは「解散」があります。

英語にすると“foundation”“orgenization”となり、合弁や合同での設立であれば“incorporation”で表現します。


「設立」の使い方

「設立」会社や組織などを立ち上げる場合に使いますが、法的な手続きを終えていることが条件です。

八百屋さんが新しくカフェをオープンした時には「カフェを設立」と表現しないように、個人事業主の場合には「設立」は使いません。


「創立」とは?

初めて会社や組織を立ち上げることです。

その後その会社や組織が子会社を作っても「創立」とは言いません。

法人登記を済ませたかどうかは関係ありません。

つまりある大学が新しい学部を作ったときには、「〇〇学部創立」ではなく、「〇〇学部設立」を表現します。

同じような言葉に「結成」「組織」「樹立」「発足」があります。

反対の意味を示す言葉は学校を閉めるなら「閉校」、企業なら「廃業」、組織やグループなら「解散」となります。

英語での表現には“founding”“establishment”“organization”、また外来語として日本で使われている「セットアップ」「set up」などがあります。

ちなみに英語で創立者“the founder”で、2018年に創立されたを英語で表現すると“It was established in 2018”となります。

「創立」の使い方

「創立」は、会社や組織や学校を初めて立ち上げる時に使う言葉です。

パティシエが自分のお店を開いた年を記載する場合に「2016年スイーツショップを創立」ではなく「2016年スイーツショップを創業/オープン/開店/開業」とします。

「設立」と「創立」の違い

「設立」「創立」は似ているので、意味の違いをよく知らずに使用している人もいます。

しかし「設立」は法的な手続きを経て何かを立ち上げることを意味します。

また「創立」は、法的なことは関係なく、初めて立ち上げることを意味します。

そのため創立年と設立年が同じとは限りません。

例をあげてみると、ある飲食関係の企業が創立5年後にスポーツクラブの新事業を立ち上げたケースでは、 企業としての創立が1998年でも、スポーツクラブの設立は2003年となります。

「設立」の例文

・『この会社の設立年月日を調べておいてください』
・『会社設立に関しては、数多くの書類を集めなければなりませんでした』
・『新部門の設立については、会社内で意見が二つに別れた』
・『私たちのPNO団体は、今年で設立39年を迎えました』

「創立」の例文

・『学校の創立記念日の記念式典に参加しました』
・『創立130年という長い歴史を持つ大学です』
・『創立者はキリスト教の精神に基づく教育を目指しました』
・『うちの会社の創立に関しては、いろいろな噂がある』

まとめ

「設立」「創立」は、どちらもよく目にしたり耳にしたりする言葉です。

しかし使用する場合には、しっかりと意味の違いを意識して正しく表現することが大切です。

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