「証拠金」と「保証金」とは?分かりやすく解釈

「証拠金」と「保証金」とは?違い

金融や不動産にまつわる言葉には、難しい用語もあります。

この記事では、「証拠金」「保証金」の違いを分かりやすく説明していきます。

正しい知識をつけて、生活に活かしていきましょう。

「証拠金」とは?

証拠金(しょうこきん)とは、FX取引をおこなうとき「軍資金」となるものです。

あらかじめ口座に入れておく「元手となるお金」をこう呼んでいます。

FXでよく出てくる言葉に「レバレッジ」があります。

レバレッジとは小さな額で、大きな投資をおこなうこと。

例えばレバレッジ25倍の取引があったと仮定します。

証拠金が5万円だったとしたら、レバレッジは25倍なので最大125万円分の投資が可能になります。

レバレッジを考えたとき、その基礎となるものが「証拠金」です。

ちなみに日本の取引所では、レバレッジの上限は25倍までと決まっています。

レバレッジを使えば、少ない証拠金で大きな儲けを期待できます。

ただレバレッジの数字が大きければ大きいほど、損失も膨らむので注意することが大切です。


「保証金」とは?

保証金(ほしょうきん)とは、マンションやアパートに入居するとき、大家さんに支払う担保のこと。

関西エリアを中心におこなわれている、敷金と礼金以外のお金です。

家賃のおよそ3~5か月分が、保証金の目安となっています。

また住まいの保証金とは別に、株式の世界では「委託保証金」という仕組みがあります。

委託保証金とは、信用取引をおこなうために、金融機関に手わたす「担保」のこと。

債券や株式、現金などがそれにあたります。

初めてだと委託保証金はどのくらい入れたらいいのか迷ってしまいますが「約定金額の30%以上」がひとつの目安となります。

信用取引の内容によっては「委託保証金」も減ってしまうことがあります。

「約定金額の20%以下」を下回ってしまうとレッドゾーンに。

このままでは運用ができないため、追加のお金を支払う必要があります。

このお金のことを「追加保証金」とよんでいます。


「証拠金」と「保証金」の違い

どちらも取引に関わる、大切な金融用語です。

「証拠金」「保証金」の違いを、分かりやすく解説します。

・FXは証拠金、不動産と株は保証金
「証拠金」「保証金」は、間違えやすい用語です。

FX取引にゆかりがあるのは証拠金。

レバレッジをおこなう際の、基本となる軍資金です。

また保証金は賃貸住宅の担保として使われる場合、株式投資の担保として用いられる場合の2パターンがあります。

そのためFXでは証拠金。

不動産と株式投資は保証金です。

どちらの言葉も「入金する」というニュアンスで使われます。

まとめ

「証拠金」「保証金」の違いを分かりやすくお伝えしました。

「証拠金」はFX取引をおこなう際の元となるお金のこと。

保証金は賃貸住宅に入居するとき、大家さんに支払うお金のこと。

株式投資では「信用取引前の担保」を指します。

この場合、現金や債券などが当てはまります。

違いが分かると、世の中がもっと面白く感じられます。

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