「説得」と「納得」の違いとは?分かりやすく解釈

「説得」と「納得」の違い違い

この記事では、「説得」「納得」の違いを分かりやすく説明していきます。

「説得」とは?

こちらの考えや分かって欲しいことを、相手に分からせる為の働きかけのことです。

よく話して、相手に納得してもらうことをいいます。

「説得」は、自分で分かっているだけではなく、相手にも分かってもらう行動になります。

話すだけではなく、記号などを用いたり、行動で表現したりして、相手に分かってもらうことも、「説得」だといえます。

類義語に「説き伏せる」や、「言って聞かせる」などがあります。


「説得」の使い方

彼を説得する、などのように使います。

また、説得力、説得方法という言い方もします。


「納得」とは?

他の人の考えや行動などを理解し、もっともであると認めることを指します。

相手が言っていることを理解するだけでは不十分で、自分自身の中でも考えて受け入れている状況になります。

同じような意味の言葉に「合点がいく」「腑に落ちる」などがあります。

「納得」の使い方

納得する、納得が行く、納得したなどと、使います。

また、否定するときには、納得できない、納得が行かないなどと表現します。

その場合には、自分の中で受け入れられるかどうかを表しています。

例えば、「あの映画のラストにはどうしても納得できない」という場合、映画の内容については理解できたが、自分のなかでは受け入れられないという意味になります。

たいていは、理解はしているけれど、納得は出来ないというように使いますが、「理解も納得も出来ない」ということもあります。

「説得」と「納得」の違い

分からせることと、分かることという違いがあります。

「説得」している途中や、失敗したときなどは、自分には相手に分かって欲しいことがしっかりと理解できているけれど、相手には理解できていない状況もあります。

「納得」は、自分自身で考えを受け入れることなので、「納得」しているときには、理解できていることになります。

また、「納得」は、他者によってさせられることもありますし、自分自身ですることもあります。

他者がいないと成立しない「説得」に対し、「納得」は他者がいないこともありえます。

「説得力」という言い方はしますが、「納得力」ということは、あまりありません。

「説得」の例文

・『彼の説得力のある話を聞いていると、だんだんその気になってきた』

・『あの人の最近の行動は目に余るものがある。あなたからも説得してください』

・『彼女をなんとか説得して、家でペットを飼いたい』

・『頭の固い父親を説得する方法は、ないだろうか』

「納得」の例文

・『納得して購入したなら、割高な品でも価値がある』

・『私がこんな目にあうことに、納得できません』

・『どうしても納得が行かないことが起こりました』

・『納得の行く結果になった』

まとめ

「説得」「納得」は、分からせることと、分かることでした。

違いを知って、役立ててください。

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