この記事では、「警告」と「宣告」の違いを分かりやすく説明していきます。
「警告」とは?
良くないことが起こりそうなので気を付けるように告げ知らせること、といった意味を持つ「警告」。
そのほか、その人の行動によって、どのような悪い事態が発生したのかをその人に告げ、二度と同じことを繰り返さないように注意すること、といった意味もあります。
「警告」の「警」には、戒める、注意する、といった意味があります。
その意味から、「注意すべきことを告げる」といった意味があることもわかります。
「警告」の類語には、「忠告」や「注意」、「勧告」、「警報」のほか、「言い聞かせる」や「念押し」などがあります。
「警告」の使い方
「警告」は、基本的に誰かに対し、また、どのようなことを「警告する」といった使い方が多く、「違反者に警告する」や「友人に警告する」、「危険の警告をする」などがあります。
そのほか、「警告を無視する」や「警告を発する」。
「警告ブザー」や「警告音」、「警告メール」などといった言葉もあります。
「宣告」とは?
告げ知らせることを意味する「宣告」。
刑事事件の公判廷で裁判長が判決を言い渡すこと、といった意味もあります。
「宣告」の場合、単に告げ知らせるといった意味ではなく、その人に対し重要なことを告げ知らせるといった意味があります。
「宣告」の類語には、「審判」や「言い渡し」、「申し渡す」、「言い渡す」、「宣する」などがあります。
「宣告」の使い方
「宣告」には、誰に対しどのような内容を「宣告する」のかといった使い方が多く、「無罪を宣告する」や「死の宣告を受ける」、「余命を宣告する」などがあります。
また、「死刑宣告」や「失踪宣告」、「破産宣告」などといった言葉もあります。
「警告」と「宣告」の違い
同じ、告げ知らせるといった意味でも、何を告げ知らせるのかという内容に大きな違いがある、「警告」と「宣告」。
「警告」は、相手に対し良くないことが起こるかもしれないと注意する行為に対し、「宣告」は、相手に対しその人において重要な内容を伝える行為を意味するものとなります。
この点に大きな違いがあります。
「警告」の例文
・『友人に、あの場所にだけは行ってはいけないと警告する。』
・『私の警告を無視した結果、友達は大けがをしてしまいました。』
・『時には、周りの人からの警告に耳を傾けることも大切です。』
・『私は、彼に言われた警告を決して忘れません。』
「宣告」の例文
・『私の余命宣告を受け、母は人目も気にせず泣きじゃくっていました。』
・『裁判の結果、晴れて無罪宣告を勝ち取ることができました。』
・『事業に失敗し、破産宣告を行うことになりました。』
・『あまりにも遅刻が多く、それが原因でクビを会社から宣告されてしまいました。』
まとめ
同じ告げ知らせる行為でも、以上のような違いがある「警告」と「宣告」。
そのため、必要に応じた使い分けを行うことが必要です。