「譲渡」と「転売」の違いとは?分かりやすく解釈

「譲渡」と「転売」の違いとは?違い

この記事では、「譲渡」「転売」の違いを分かりやすく説明していきます。

「譲渡」とは?

自分が持っている財産や権利などを他の者に与えることです。

価値があるものを与えることを主にいいます。

有償・無償は問いません。

自宅で飼っている猫のことで考えてみます。

今度、引越しをすることになりました。

引越し先はペット禁止なため、これまで飼っていた猫を連れて行くことができません。

ペット可の家を探したのですが見つからなかったのです。

だからといって、猫を捨てるわけにはいきません。

そこで、別に人にゆずりわたすことにしました。

猫を欲しいという人を探したところ、そのような人が見つかり、自分が飼っていた猫を与えました。

この行為が「譲渡」です。

猫などペット以外のことについてもいうことができます。

多くの場合、財産や権利など価値があるものを与えることをいいます。

自分が持っているお菓子を与える、数百円で購入できる文房具を与えるなどは、いいません。


「譲渡」の使い方

自分が持っているものを他人に与えることを指して使用する言葉です。

価値あるものについて使用することが一般的です。


「転売」とは?

買って自分の所有としたものを、他に売って渡すことです。

売るとは、代金とひきかえに品物を渡すことです。

「転売」は自分が買って所有したものを他人に渡し、相手からは金銭を受け取ることを意味しています。

無償で与えることではありません。

書籍のことで考えてみます。

古本屋で本を購入しました。

これを別の人に渡し、代金をもらいました。

この行為が「転売」です。

古本屋で代金を支払って一度自分のものとし、それから別の人に金銭と引き換えに品物を渡しています。

買って自分のものとした物を、他人に売り渡すことを意味しており、自分で作ったものを売り渡すことではありません。

たとえば、自分でアクセサリーを作って、それを他人に売ることではないのです。

「転売」の使い方

買って自分の所有としたものを、他人に売り渡すことを指して使用する言葉です。

自分で作ったものを売るという意味では使用しません。

また、他人に渡すときに代金を受け取っていない場合も使用しません。

「譲渡」と「転売」の違い

渡すという意味合いのある2つの言葉ですが、同じことではありません。

「譲渡」は主に価値のあるものを渡すことをいいます。

有償・無償は問いません。

「転売」は買って自分の所有としたものを渡すことです。

物を渡すときには、相手から金銭を受け取ります。

「譲渡」の例文

・『譲渡会を開く』
・『譲渡先が決まった』
・『知人から譲渡された』
・『球団を譲渡する』

「転売」の例文

・『プラモデルを転売する』
・『転売して稼ぐ』
・『転売目的で購入をする』
・『インターネットを利用して転売をする』

まとめ

2つの言葉は、渡すという意味を持っていますが、何を渡すのか、金銭を受け取るのかといった点に違いがあります。

違い
意味解説辞典