「豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ」とはどんな意味なのでしょうか。
今回は、「豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ」の意味と類語を紹介します。
「豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ」とは?意味
「豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ」とは、「ろくでもない人間に対していらだちを紛らわすようにして使われるののしりの言葉」です。
「豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ」の概要
「豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ」というのは本当に相手に死んで欲しいわけではなく「絶対にできないような理不尽なことを言いつけても真に受けてしまうくらいお前はろくでなしだ」という意味で使われる言葉です。
かなり回りくどい言い方ですがこのような持って回った言い方をするのは「はっきりいっても理解できない奴にはこのくらいおかしな言い方をしないと意味が伝わらない」という皮肉めいた考えによるものです。
「豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ」という言葉はイライラしている人がイライラさせている相手にやり場のない怒りをぶつけるときに使われます。
言葉そのものに大した意味はありません。
元々は「穴どろ」という落語に由来する言葉であり互換の面白さや語呂の良さから広まったとされています。
はっきりと分かる無理難題であり冗談なのですが融通がきかない人間は言葉通りに受け取りやろうとする可能性があります。
豆腐の角に頭をぶつけたところで潰れるばかりで死ねるはずがないのは明白ですが、そのようなわかりきった冗談ですら真面目に受け取り実行してしまうような四角四面で融通がきかない頭の固さと冗談を冗談だと受け取れない頭のにぶさの両方を嘲り罵る表現です。
ののしりの言葉ではありますが相手に対する怨みや強い憎しみなどはなく、大抵の場合は話が通じないいらだちや要領の悪さに対する憤りなどやり場のないストレスを解消するために理不尽に投げつけられる言葉です。
言う側も言われ側も深い意味を考える必要はありませんがこのような言葉がぶつけられる原因や経緯については真摯に反省し改善する必要があります。
「豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ」というのは無理難題の例えに過ぎません。
豆腐の角に刺して重要な意味があるわけではなく昔の人にとって身近にある柔らかいものの代表がたまたま豆腐だったのでこのような表現になったと考えられます。
現代ならスポンジやクッションが柔らかいもののたとえとして用いられますが、江戸時代には柔らかいものが身近になかったことから「柔らかいものに頭をぶつけても死ねない」というわかりきったことを表すために「豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ」という言い方になったとされています。
「豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ」の言葉の使い方や使われ方
・『何度いっても理解できないなら豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ』
・『雑巾がけもまともに出来ない奴は豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ』
・『親の優しさが理解できないのなら豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ』
・『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ、と言われて本当にやってみるのはどうかと思う』
「豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ」の類語や言いかえ
・すりこぎで腹を切る
「刃のついていないただの棒切れでしかないすりこぎでは切腹できないようにとうてい無理なこと」という意味の言葉です。
「豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ」と同じく不可能で理不尽な様子を指します。
まとめ
「豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ」は古めかしい言い回しで日常ではあまり使われません。
言葉のリズムや語感を楽しむ言葉なので詳しい意味よりも使うタイミングに注意しましょう。