この記事では、「貧富」と「格差」の違いを分かりやすく説明していきます。
「貧富」とは?
「貧富」は貧しいものと裕福な者のことで、金持ちであるか貧乏人であるかの2者のことです。
「貧富」は、中間層である普通という概念がなく、裕福であるか貧しいかの2者しか意味を成しません。
また、「貧富」は両者の差を示すのではなく、あくまで貧しい者もいれば裕福な者もいるという当たり前のことを指します。
「格差」とは?
「格差」とは、不平等から生れる差です。
この差は、何でもよく、例えば、「貧富」であればお金持ちを優遇する制度があれば自然とお金持ちは今の現状を維持でき、中間層の優遇を取り払えば、だんだんと裕福な者とそうではないものに差が生まれます。
これを、「格差」と呼びます。
「貧富」と「格差」の違い
「貧富」と「格差」の違いは、不平等であることを述べるか、単純に貧しいものとお金持ちがいるかどうかを述べるかという違いです。
「貧富」と言われると、両者の間に差があるが故、「格差」のように不平等で生まれたものだと思われるでしょうが実はそうではなく、「貧富」はなるべくしてなる仕組みがあります。
逆に「格差」は差を生む仕組みをお金持ちの者が考えることもお金持ちではないものが考えることもできないが故、「貧富」と異なります。
「貧富」の場合、手段を選ばずお金持ちになる手法を考えれば、貧乏人もお金持ちになります。
「貧富」の例文
・『貧富が生まれるのは人を使う立場であるか使われる立場であるかだからだ』
この例は、貧しいものとお金持ちが生まれる理由は、お金持ち側が人を使う立場にあり、賃金と労力のバランスをお金持ち側に都合よくしているからだという例です。
つまりは、安い労働賃金でこき使いお金持ちがお金持ちで居続けるための仕組みを作っているということになります。
「格差」の例文
・『収入格差が広がるのは仕方がないこと』
この例は収入に差が生まれるのは仕方ないとした例です。
その理由は、能力が個々によって異なるうえ、人によっては難しい仕事に定職するため、資格まで取得しそのポジションにつく者もいますが、そうした努力をしているかどうかはここによって違いますので差が出るのは当たり前であると言えます。
まとめ
「貧富」と「格差」の違いは、仕組み自体が異なり、「格差」は個々の努力不足だったり、弱者を切り捨てる仕組みだったりと様々です。
「貧富」の場合、これはビジネスの仕組みでうまく、貧しいと言われるものをこき使うかにあり、お金持ちが権力を持っているが故、両者は、別物であると言えます。
無論、お金持ちでもあるとき突然資産を失うことがあり、そうした場合、「貧富」と言われる差がなくなるうえで、お金持ちと貧乏人との「格差」もなくなるため、実のところ、お金持ち=格差の影響を受けないとするのは間違いなのです。
つまり、如何にお金持ちの財産を奪おうかという考えに、貧乏と言われる人々が考えをシフトした場合お金持ちから財産を奪うが故、財産を持つ側は「格差」の影響を受けないとするのは間違いになります。