この記事では、「貼付(ちょうふ)」と「貼付(てんぷ)」の違いを分かりやすく説明していきます。
「貼付(ちょうふ)」とは?
「貼付(ちょうふ)」とは、紙や布などをノリやセロハンテープなどで、別の物にくっつけることです。
郵便物を出すときには、封筒に切手をくっつけなければなりません。
切手には、ノリがついているものと、シール状になっているものがあります。
ノリになっているものは、ノリ面を濡らすと、くっつけることができます。
シール状になっているものは、台紙から剥がしてそのままくっつけることができます。
この、くっつけることを「貼付(ちょうふ)」といいます。
今度は湿布薬で考えてみます。
肩が痛い、腰が痛いといったときや、怪我をしたときなどに、湿布薬を貼ることがあるでしょう。
湿布薬は貼る面に薄いフィルムがつけられています。
薄いフィルムを剥がして触ってみると、その面がぺたぺたとしていて、くっつくようになっています。
その面を皮膚に触れるようにすると、湿布薬を皮膚にくっつけることができます。
このくっつけることを「貼付(ちょうふ)」は意味しています。
「貼付(ちょうふ)」の使い方
絆創膏を肌にくっつける、切手を封筒にくっつける、荷物に伝票をくっつけるなどの、「くっつける」ことを指して使用します。
くっつけるために、ノリやセロハンテープなどを使用します。
「貼付(てんぷ)」とは?
「貼付(てんぷ)」とは、「貼付(ちょうふ)」の慣用読みです。
慣用読みとは、日本で広く使われている漢字の音での読み方です。
たとえば、「消耗」は「ショウモウ」と読むのが一般的です。
「耗」は音読みでは「コウ」「モウ」になりますが、「消耗」としたときは、一般的には「モウ」と読まれます。
これが慣用読みです。
「貼付」の「貼」は、音読みでは「テン」「フ」と読みます。
「貼付」としたときには、「貼」を「テン」と読み、「テンプ」の読み方が広く使われています。
「貼付(てんぷ)」の意味は、紙や布などをノリやセロハンテープなどを使って、くっつけることです。
「貼付(てんぷ)」の使い方
ラベルをくっつける、シールをくっつける、絆創膏をくっつけるなどの、くっつけることを指して使用します。
「貼付(ちょうふ)」と「貼付(てんぷ)」の違い
意味は同じで読み方が違います。
広く使われている読み方は「てんぷ」です。
「貼付(ちょうふ)」の例文
・『荷物に伝票を貼付する』
・『集めたバーコードをはがきに貼付して送ってください』
・『湿布を貼付する』
・『マスキングテープをノートに貼付する』
「貼付(てんぷ)」の例文
・『ステッカーの貼付をしないことにした』
・『貼付して使用してください』
・『所定の位置に貼付してください』
・『片面にだけ貼付しています』
まとめ
読み方が違うだけで、意味は同じ言葉です。
意味が同じなため、同じ事柄に使用することができます。