「越える」とは?
「越える」の意味は以下の通りです。
「目の前にある障害物の向こう側へ行くこと」の意味
どうしても通らなければいけない道であるけれども、目の前に何等かの障害や凹凸がある時に、そこを通って向こう側へたどり着くことを言います。
物理的に山や川など立ちはだかるものの上を通過していくことを表しています。
「時間や季節が過ぎゆくこと」の意味
時間が過ぎたり日時が経ったりして一定の時期を過ぎた時や、季節が移り替わることを言います。
日本の暦は細かく時節が区切られていて、「春夏秋冬」だけではなく「お正月」「お盆」「春分・秋分の日」「夏至・冬至」など、さまざまな季節を表す言葉があります。
これを区切りに何かにけじめを付けるという人く、きっかけとして使われることもあります。
「ものごとを終えること」の意味
精神的に負担になっていることや、やると決まっているものごとを終えることの意味です。
「困難」や「受験」など、苦労をして取り組まなければならず回避できないことが多くなります。
「超える」とは?
「超える」の意味は以下の通りです。
「一定の基準や数値を上回ること」の意味
先に分かっている基準や数値、限界を上回ることを言います。
良いこと、悪いことにかかわらず、今迄それが最高レベルとされていた記録を塗り替えた時に使われます。
背景としその基準や数値がはっきりと知られていることが原則です。
「個人の考え方や理解を上回ること」の意味
人の考え方はそれぞれで、自分にとって思いもつかない様なことを考えていることもあります。
その意見やアイデアを聞いた時に想定の範囲から遥かにかけ離れていることを言います。
「理解」や「常識」など、目に見えないものに対して使われます。
「他人よりもはなはだしく優れていること」の意味
他人よりも能力が優れていて規格外とされることを言います。
現在設定されているランクよりも上で「特A」とされたり、飛び級をしたり上のレベルに編入される時に使います。
年功序列社会では、上司や先輩よりも早く出世することを意味します。
「越える」と「超える」の違い
「越える」と「超える」の違いは、「基準となる数値が存在するかしないか」という点です。
「越える」は「場所や時間が移動する中でものごとをやり過ごすこと」です。
「超える」は「基準となる数値を上回る程優れていること」です。
ものごとや精神的に背負っていることは「越える」で、レベルやランク、数値にかかわることならば「超える」を使うと良いでしょう。
「越える」を使った例文と解釈
「越える」を使った例文と解釈を紹介します。
「大寒を越えれば寒さも和らいでいく」
大寒は一年のうちで最も寒いと言われる日です。
1月の後半に当たりますが、その日を過ぎれば段々と暖かくなっていくという意味です。
「このヤマを越えれば楽になる」
「ヤマ」とは山岳のことではありません。
ビジネスで忙しい時期である「山場」を表しているのです。
今の時期を頑張ってやり過ごせば仕事が楽になるという意味です。
「超える」を使った例文と解釈
「超える」を使った例文と解釈を紹介します。
「求人の応募者が100人を超えた」
大企業が求人広告を出したところ、中途採用で応募者が100人以上だったことを表しています。
「想像を超えた出来栄えだった」
何かの計画を遂行していて、自分が当初から想像していたよりも、はるかに素晴らしい出来栄えだったことを表しています。
「越える」の英語
“He surpassed problem and successed”「彼は問題を乗り越えて成功した」となります。
“surpass”は数値を伴わないものごとをやり遂げる時に使われることが多くなります。
「超える」の英語
“His idea exceeded everyone’s expectations”「彼のアイデアは皆の予想を超えた」となります。
“exceed”は数値を上回ったり優れている時に使われます。