この記事では、「踊る」と「躍る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「踊る」とは?
「踊る」には、一般的に音楽やリズムに合わせ体を動かすといった意味があります。
英語で言えば、「ダンス」です。
そのほか、他人に操られて行動するといった意味も「踊る」にはあります。
「踊る」を別の言葉で言い換えた場合、「ダンス」や「乱舞」、「演舞」、「舞う」、「舞い踊る」などとなります。
「踊る」の使い方
主に音楽やリズムに合わせ手足を動かすことを意味する「踊る」。
使い方としては、何かを「踊る」といった使い方となり、「タンゴを踊る」、「ワルツを踊る」、「サンバを踊る」などとなります。
そのほか、「踊り出す」や「盆踊り」などがあり、他人に操られて行動するといった意味では、「嘘に踊らされる」などといった使い方があります。
「躍る」とは?
飛んだり跳ねたりして勢いよく動くという意味がある「躍る」。
英語で言えば、「ジャンプ」となります。
このほか、喜びや期待で胸が高鳴るといった意味やものが激しく揺れ動くといった意味もあります。
「躍る」を別の言葉で言い換えた場合、「ジャンプ」をはじめ、「跳躍」や「飛び跳ねる」、「飛躍」、「跳ね上がる」などとなります。
「躍る」の使い方
なにかが飛び跳ねる様子を意味する「躍る」。
そのため、「魚が躍る」や「網の中でエビが躍る」といった使い方となります。
そのほか、期待でワクワクする様子を表す際は、「心が躍る」。
激しく揺れ動く際の使い方には、「車が躍る」、「字が躍る」などがあります。
「踊る」と「躍る」の違い
同じ「おどる」という読み方でも、少し意味が異なる「踊る」と「躍る」。
「踊る」はダンスを意味し、音楽に合わせ体を動かす行為を意味する一方、「躍る」は、ジャンプを意味し、飛んだり跳ねたりして勢いよく動くという意味となります。
そのため、同じ体を動かす行為でも、その内容が少し異なります。
使い方の迷った際は、ダンスは「踊る」。
ジャンプは「躍る」と覚えておくと簡単です。
「踊る」の例文
・『子供のころ、音楽に合わせ踊ると両親によく褒められた記憶があります。』
・『パートナーのお陰で、気持ち良く踊ることができました。』
・『毎年恒例の盆踊り大会の踊りの練習をそろそろ始めることにしました。』
・『私は子供の頃から踊ることが大好きで、ダンサーという仕事を選びました。』
「躍る」の例文
・『サンタさんからのプレゼントを開ける時の子どもの心躍る表情を見るのが私は大好きです。』
・『釣った魚が網の中で激しく躍っています。』
・『舗装されていない道で車が躍り出し運転が難しい。』
・『無事、第一志望の大学に合格し、入学に向け希望に心が躍り出します。』
まとめ
以上のような違いがある「踊る」と「躍る」。
同じ体を動かす行為でも、その動きには違いがあるため、適した使い分けが求められる、そんな言葉となります。