この記事では、「踏まえて」の意味を分かりやすく説明していきます。
「踏まえて」とは?意味
「踏まえて」とは、「ある事柄を根拠に」や「ある事柄を前提に」、「ある事柄を考慮し」という意味を持つ言葉です。
他にも「ふみつける」という意味も持ち合わせていますが、この記事では「根拠として」や「前提として」との意味での解説をしていきます。
「踏まえて」の概要
「踏まえて」は「ふまえて」と読みます。
何かを物理的に足で「踏みつける」という意味も持っていますので、文字として「踏まえて」と使用する際には平仮名で「ふまえて」と表記し、意味を間違えて伝わらないようにする場合もあります。
「踏まえて」の語源は、別の意味として使われる「しっかりと踏む」という意味が転じて、「ある事柄の上に立つ」という表現が「ある事柄を根拠にする」という意味で使われるようになったとされています。
「踏まえて」の言葉の使い方や使われ方
「踏まえて」は、上述したように「ある事柄を根拠に」や「ある事柄を前提に」、「ある事柄を考慮し」という意味を持つ言葉です。
元となった事柄について、それを根拠や前提としてさらに詳しく説明したり紹介したりする場合や、過去の事柄についてそれを考慮して改善や反省する時にも「踏まえて」という言葉が使用されます。
例えば、何か失敗してしまった事に対し、その失敗を前提として次の行動を決定する場合に「過去の失敗を踏まえて、次回に活かす」と使用できます。
重要なのは何かの事柄についての「根拠」や「前提」などが十分理解できているという点で、「根拠」や「前提」が曖昧な状態では「踏まえる」という表現を使用するのは適していません。
「根拠」や「前提」を十分に理解した上で何かを追加して改善や反省、物事を説明するという言葉になります。
注意する点として「踏まえて」は、自分の行動に対して使用するという事で、「踏まえて」は謙遜語にあたるため、相手の行動に対して使うと失礼になってしまうので、状況や場面などを十分に理解して使用するようにしましょう。
「踏まえて」を使った例文(使用例)
・『今年は昨年の結果を踏まえて、練習方法を変更することになった』
・『このような事例を踏まえて、さらなる改善を行います』
・『今までの内容を踏まえまして、ここから本題に入ります』
まとめ
「ある事柄を根拠として」や「ある事柄を前提にして」、「ある事柄を考慮して」という意味を持つ「踏まえて」ですが、使う状況や場面を十分に理解した上で使用しなければなりません。
ビジネスで使用するメールのやりとりや、取引先や上司との会話、会議などでも頻繁に使用される言葉です。
状況によって十分に活用できるように、意味を理解しておきましょう。