ビジネスや趣味の分野で、ここ一番という場面が来ることがあります。
その一瞬の行動の結果が、以降の活動に大きく影響するような状況です。
そんな時に、体に小刻みな震えが来ることがあります。
それは「身震い」なのでしょうか、それとも「武者震い」なのでしょうか。
それぞれの意味はどういうものでしょうか。
この記事では、「身震い」と「武者震い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「身震い」とは?
「身震い」とは、「身体が震える」ことです。
一般的には、そこには、怒りや悔しさ、感動などの「激しい感情の高まり」があります。
悪い感情でも、悪い感情でも、普段とは比べ物にならないくらいに高まることによって起きます。
辞書によっては、単なる寒さによって起こることも「身震い」と呼ぶと書かれていますが、これを「身震い」と呼ぶことは多くはありません。
英語では、「shivering」と言います。
「武者震い」とは?
「武者震い」とは、「合戦に際して武者に発生するような、興奮して体が震える」状態のことで、「武者振るい」とも言います。
大きなストレスによって心拍数が上がることによって起きる場合が多いとされます。
これは、否定的な意味で使われることもありますが、元々は肯定的な意味しか無く、どんなにやる気があり、力を発揮する準備ができているかを示す言葉として使われます。
英語では「trembling」が近いでしょう。
「身震い」と「武者震い」の違い
「身震い」と「武者震い」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、「普段と違う状況において、小刻みに体が震える」という意味では同じです。
違うのは、何が原因で震えるかということです。
「身震い」は、「激しい感情」が原因で、「武者震い」は、「極端な緊張」が原因です。
したがって、「激しい感情の高まり」が「大きな緊張」をもたらしている場合には、それは「身震い」であり、「武者震い」でもあるとうことになります。
「身震い」の例文
「身震い」の例文は以下のようになります。
・『様々な噂のある古い洋館の前に立って、これからの出来事を想像して、身震いしました』
・『激しい怒りによって身震いするような状況は、人生の中で何度もはありません』
「武者震い」の例文
「武者震い」の例文は以下のようになります。
・『重要なプレゼンテーションに際して、武者震いを禁じえませんでした』
・『初めてのオリンピック大会への参加で、武者震いが止まりませんでした』
まとめ
この記事では、「身震い」と「武者震い」の違いを、解説してきました。
ここ一番と言う場面で、自分が意識せず体が震えるようなことがあります。
そんな時には、自分の弱さを感じてしまいます。
しかし、実はこれは単なる反射であることも多く、特に気にしなくてそのうち収まって、結果として直前よりも心が落ち着いている状態になります。
その時こそ、実力を発揮するチャンスなのです。