この記事では、「輻輳」の意味を分かりやすく説明していきます。
「輻輳」とは?意味
「輻輳」とは、主にIT用語として使用される言葉で、さまざまな事や物が一か所に集中してしまう状態を指す言葉です。
「輻輳」の概要
「輻輳」とは、「ふくそう」と読み、その語源は「輻」には車輪の「輻(や)」の事を意味し、「輳」は様々な物事が一か所に集まる事を意味しており、古くからあった「輻輳」という言葉を通信工学の専門用語であった“congestion”の訳として使われるようになったとされている専門的な言葉です。
通信分野において、インターネット接続などのアクセスが一か所に集中してしまう事を「輻輳」と言います。
「輻輳」の言葉の使い方や使われ方
「輻輳」とは、主にIT用語として使われ、電話回線やスマートフォン、インターネットなどの通信回線が、様々な理由や原因などで一か所に集中してしまった場合に使用される専門用語です。
例えば、インターネットなどで何かの原因でアクセスが集中してしまうと、通信速度が極端に低下してしまったり、最悪の場合サイト自体に繋がらなくなってしまう事があります。
これは、アクセスの集中が極端に起きたことにより通信が渋滞しているような状況が発生しており「輻輳」が起こっていると言えます。
電話回線やスマートフォンなどを例に挙げると、自然災害が発生した場合に家族に安否確認しようとして集中的に大勢が電話回線を使用する事により、回線の混雑が起こり「輻輳」を発生します。
電話だけでなく、スマートフォンを使用しニュースサイトに接続し災害情報を集めようとする行動を大勢の人が行う事によって通信状況にも影響が現れ、サイトに接続しにくくなってしまったり、全く繋がらなくなってしまうような現象が起きます。
自然災害以外にも、人気アーティストなどのコンサートチケットの発売予約などで、急激に電話回線に集中が起こると、電話がつながりにくくなったりする現象が起こります。
このように急激に一か所に通信のアクセスが集中する事を「輻輳」と呼ぶのです。
「輻輳」を使った例文(使用例)
・『明日の午後9時からチケットの販売が開始されるが、予約の集中が起こり電話回線が輻輳する可能性があるので十分な準備をしよう』
・『年が明けてハッピーニューイヤーとコメントしようとしたが、輻輳が起こって書き込みできなかった』
・『輻輳が起こる事によって、サイトに繋がりにくくなってしまったり、サイトの観覧自体が出来なくなってしまう』
まとめ
「輻輳」とは、様々な物事が一か所に集中するという意味で、主にIT専門用語として使用されます。
近年のインターネットの普及で様々な事柄やサービスについて簡単に行えるようになってきています。
しかし、アクセスが急激に集中する「輻輳」は、どうしても起こりうる可能性があるという事になります。