「迂回」と「回り道」の違いとは?分かりやすく解釈

「迂回」と「回り道」の違いとは?違い

この記事では、「迂回」「回り道」の違いを分かりやすく説明していきます。

「迂回」とは?

距離の長い方の道を通って目的地に行くことです。

目的地Aに行くための道が2つあったとします。

この道を仮にB、Cとします。

Aまでの距離は、Bからだと5km、Cからだと8kmです。

距離が短い方の道はBになります。

Bを通らずにCを通って目的地に行くことが「迂回」です。

距離が短い方の道を通った方が、目的地に速くつけそうなので、短い方の道を進めばいいものを、なぜ距離長い方の道を行くのかというと、さまざまな理由があります。

たとえば、工事をしているからです。

工事をしているときには、そこを通れなくなってしまうため、別の道を通るように求められます。

交通渋滞をしているため、空いている方の距離が長い道を通ることもあります。

この言葉自体には、なぜ距離が長い方の道を通るのかという意味は含まれていないので、工事や交通渋滞以外にもさまざまな理由が考えられます。


「迂回」の使い方

距離が長い方の道を通って目的地に行くことについて使用する言葉です。

最短ではない道を行くことをいいます。


「回り道」とは?

距離が長い方の道を回っていくことです。

また、かけなくてもいい手間をかけるという意味もあります。

この意味では「人生の回り道」などの使い方をします。

たとえば、就きたい職業があったとします。

その職業に就く最短の方法は、必要な資格を取得して、仕事に応募をすることでしょう。

しかし、ある職業に就く方法は一つだけではありません。

就きたい仕事とは関係ないことをやってみる、関係ない資格をとってみる、こういったことをやってから、就きたい仕事に就くこともできます。

これらは、かけなくてもいい手間かもしれません。

こういったことをするのを「回り道」といいます。

手間をかけるというと無駄なことと思うかもしれませんが、やったことが無駄だとはいえません。

「回り道」をしたからこそ気がつくこともあります。

「回り道」の使い方

遠い方の道を行くという意味で使用をします。

道路などの距離が遠い方を行くことや、かけなくてもいい手間をかけることなどをいいます。

「迂回」と「回り道」の違い

距離が長い方の道を通って目的地に行くという意味が同じです。

「回り道」は道路などの距離についての意味だけでなく、必要のない手間をかけるという意味もあります。

「迂回」の例文

・『迂回して走行する』
・『いくつかの迂回ルートがある』
・『いつもの道を通れないため迂回する』

「回り道」の例文

・『回り道をしたからこそ気がついたことがあります』
・『回り道をしてよかったと思います』
・『崖崩れの心配があるので回り道をする』

まとめ

距離が長い方の道を行くという意味が同じ2つの言葉です。

「回り道」には、物理的な距離のことだけでなく、「人生の回り道」のような意味も含まれており、この点が「迂回」とは違います。

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