この記事では、「返済」と「返金」の違いを分かりやすく説明していきます。
「返済」とは?
借りていた金銭を返すことです。
「返」には、かえす、もとへ戻す、「済」には、すむ、すますという意味があります。
このことから「返済」とは、かえすことをすますという意味であることがわかります。
コンビニやスーパーなどでちょっとしたものを購入するときには、現金支払いで事足ります。
しかし、住宅や車など大きな金額のものを購入するとなると、現金での一括払いは難しいです。
そこで、ローンを組むことになります。
月々いくらと決めて、金銭を返していくのです。
この返す行為が「返済」です。
返すものは金銭で、それ以外のものを返すことを意味しているのではありません。
たとえば、図書館で本を借りてそれを返すことではないのです。
「返済」の使い方
借りていた金銭を返すことを指して使用します。
ローンの場合は、返すことを前提に借りています。
そのときに契約書を作成します。
こういった契約があって借りた金銭を返すことについて使用することが多いです。
「返金」とは?
借りていた金銭を返すこと、払い込みされた金銭を返すことです。
商品の中には、「満足できなかったら金銭を返す」としているものがあります。
たとえば、ニキビをケアする化粧品を購入して、実際に使ってみて、肌の状態に変化がなく満足できなかったとします。
そういった場合には、販売している企業に連絡をし、金銭を返す対象となると判断されると、支払った分の金銭を返してもらえます。
これが、払い込みをした金銭を返すが指すものです。
満足できなかった場合だけでなく、商品に欠陥があった場合も金銭を返してもらえます。
返すものは金銭で、それ以外のものを返すことではありません。
「返金」の使い方
借りていた金銭を返すことや、支払い済みの代金を返すことを指して使用します。
金銭を返す意味では、借りることを契約したものにも、そうでないものにも使用されます。
「返済」と「返金」の違い
借りた金銭を返すという意味が同じです。
同じような使い方をしますが、「返済」は借りるときに契約をしており、その通りに返すことについて使うことが多いです。
「返金」は支払われた代金を返すこともいいます。
「返済」にはこの意味はありません。
「返済」の例文
・『毎月決まった金額を返済する』
・『すぐにでも返済をしてください』
・『返済が終わった』
・『ローン返済のための資金をかせぐ』
「返金」の例文
・『今すぐに返金をしてください』
・『万が一商品に不具合があるようでしたら返金いたします』
・『返金のための手続きをする』
・『50万円を返金する』
まとめ
2つの言葉は、借りていた金銭を返すという意味が同じで、同じような使い方がされます。
「返金」は一度支払われた金銭を返すという意味もありますが、「返済」にはこの意味がない点が2つの言葉の違いです。