この記事では、「逆立ち」と「倒立」の違いを分かりやすく説明していきます。
「逆立ち」とは?
「逆立ち」には2つの意味があります。
一つは、両手を地面につけて、足を高く上げ、頭を下に向けた体勢のことです。
人間は普段二本の脚で立っています。
このとき、足は地面につき、頭は上になっています。
これとは反対の向きになった体勢が「逆立ち」です。
「逆」は、さかさま、順序や方向が反対である、「立」は、たつ、まっすぐにたつ、という意味を持つ漢字です。
このことからも、立つとは反対の向きであることが「逆立ち」のことだとわかります。
両手を地面につけて、足を高く上げる姿勢をとるには、腕の力が必要です。
また、バランスをうまくとる必要もあります。
こういったことをいきなり行うのは難しいです。
そこで、最初は壁を利用して「逆立ち」の練習をします。
壁に足をつけて行ってみるのです。
このような姿勢を取り、地面に両手をつけて、足を高く上げた姿勢に慣れていきます。
人間の体は、足が地面につき、頭を上にした姿勢をとる形で設計されています。
そのため、食事をした直後に「逆立ち」をすると胃の中のものが逆流することがあるので、食後に行うことは避けるのが望ましいです。
もう一つの意味は、物の上と下が反対になっていることです。
絵画は、どこが上でどこが下か決まっています。
たとえば、家を描いたものなら、家の屋根が壁の上になるような向きが正しいです。
これが上下反対になっている場合を「逆立ち」といいます。
「逆立ち」の使い方
両手を地面に、足は上に、この体勢を指して使用する言葉です。
人間だけでなく、動物がこのような体勢をとることもいいます。
「倒立」とは?
両手を地面につけて、足を上げた体勢のことです。
この体勢がとられるのは、運動競技、チアリーディング、サーカスなどです。
腕の力がないと、この体勢をとることは難しいです。
運動競技の選手などの腕を見ると、筋肉が十分についていることがわかるでしょう。
十分な筋肉によって、二本の腕で体を支えることができます。
「倒立」の使い方
両手を地面に、足を上に、このような体勢を指して使用する言葉です。
運動競技で行われるものを指して使用されることが多いです。
「逆立ち」と「倒立」の違い
どちらの言葉も指しているものは同じです。
同じ姿勢を指しています。
違いは使われる場面です。
「倒立」は運動競技の場面でで使われることが多くあります。
また、「逆立ち」には物の上と下が反対であるという意味もあります。
「逆立ち」の例文
・『逆立ちできない』
・『逆立ちしていたら頭が痛くなった』
・『壁を使って逆立ちの練習をする』
「倒立」の例文
・『倒立の練習をする』
・『倒立をしていたら腕が痛くなった』
・『兄に支えてもらいながら倒立する』
まとめ
2つの言葉は姿勢を意味しており、同じ姿勢のことです。
違いは使われる場面です。