「通知」と「告知」の違いとは?分かりやすく解釈

「通知」と「告知」の違い違い

この記事では、「通知」「告知」の違いを分かりやすく説明していきます。

「通知」とは?

言葉や文書などで知らせることです。

伝えてわからせるという意味合いがあります。

公の立場から知らせることも、個人の立場から知らせることも指しています。

小学校のとき、夏休み前などに通知表というものをもらっていたことでしょう。

ここには、算数・国語・理科などの教科名とともに、数字が記載されています。

数字は1~5までが使用され、1が「がんばりましょう」、5が「よくできました」といったことが一般的です。

また、教師からのコメントが添えられていることもあります。

通知表は、勉強がどれくらいできているのかなどを、生徒や保護者に伝えるためのものです。

数字や文書などを使って、伝えてわからせているのです。

今度は罰金が新しく科せられることで考えてみます。

ある地域では、これまで罰金はなかったのですが、特定の場所で喫煙をしたら罰金を科すことにしました。

このことを知ってもらうために、張り紙をしたり、地域の放送で伝えたりしました。

この場合、公の立場から広く一般の人に知らせています。

このような知らせることを「通知」といいます。


「通知」の使い方

言葉や文書などで伝えてわからせることという意味で使用をします。

公の立場から知らせることも、個人の立場から知らせることにも使用できます。


「告知」とは?

伝えてわからせることです。

公の機関が伝えることも、個人が伝えることも意味しています。

口で伝えることも、文書で伝えることもいいます。

病院で検査をしてもらったら、がんであるとわかりました。

がんであると知った医者は、患者本人に伝えることにしました。

そして、自らの口でがんであると伝えて、それによって患者は自分がんであることがわかりました。

この行為が「告知」です。

「告知」の使い方

言葉や文書などで知らせてわからせることという意味で使用をします。

公の機関が知らせることも、個人が知らせることにも使用できます。

「通知」と「告知」の違い

どちらの言葉も、言葉や文書で知らせるという意味を持っています。

しかし、使われ方にやや違いがあります。

前者の言葉は、「通知表」「忘年会の通知」などのような使われ方をしますが、これらの使い方はもう一方の言葉で置き換えることはできません。

後者の言葉は、個人の立場から行われるものも指していますが、公の機関が行うものを指して使われることが少なくありません。

また、「告知広告」のような宣伝についても使われます。

「通知」の例文

・『通知を受け取った』

・『当選の通知があった』

・『企業に通知しています』

・『正式な通知を待っている』

「告知」の例文

・『ドラマへの出演を告知する』

・『ホームページで告知する』

・『明後日から募集を開始することを告知する』

・『告知されて驚いた』

まとめ

どちらの言葉も、伝えてわからせるという意味を持っていますが、使われ方に違いがあります。

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